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学び、成長のステップ [リサーチ]

脳内のつぶやき。

学び、発達のステップ
他にもあると思うが、ひとまずまとめてみた。

1) 3段階

■知識→見識→胆識 (東洋思想)

→知識  
(話を聞いたり書物を読んだりして習得するもの。
思慮、分別、判断は、単なる知識ではできない。)

→見識 (良識)
(知識に物事の本質を見通す思慮・分別・判断が加わり、意義あるものとなる。
見識を身につけるには、物事を幅広くかつ深く考えることを習慣化すること。
見識は、本当の学問、先哲・先賢の学問をしないとできてこない。
知識に体験や人格が加わり、判断できるようになる。

→胆識
見識に実行力、断行力を伴うと胆識となる。軸がぶれずに行動できる強さがえられる。
実生活の中に、"ほんとうの学問"を練り込むことが重要である。


■守破離 (日本の伝統的な道のきわめ方のひとつ)

→守
指導者、上司、先輩の話を素直に聞き入れ、マネをして (モデリング)忠実に再現して行く段階。
基本・基礎をしっかりと守り、学んだ基本基礎を実践する。
流儀を習い、流儀を守り、理論通り実践することに励む。

難しいことは考えず、疑わず、素直な心が何より重要だと言える。
でなければ、知識も技も入ってこない。頑固であれば、気づきも得られない。
素直さが気づきのチャンスを増やす。素直さが学びの質や効率を高めると言える。

→破
指導者、上司、先輩の話しを守るだけではなく、徐々に破る行為へと繋げる。
自分なりのオリジナルの工夫を加え、指導者から教わらなかった方法を試行する。
試行錯誤を積み重ね、自己流のスタイルに挑戦し、基礎を破っていく。

一通り、基礎基本を習得した「守」の段階を越えて、難しいことを自らの頭で考えることが重要。
あえて、疑うこと。既知の知識情報は正しいのか、このやり方で本当によいのか、もっと良い方法はないのか、研鑽を積む。ひとつの流儀を極めた後に他の流儀と比較検討し、研究を重ねること。


→離
これまでの学びをさらに発展、跳躍させ、自己の世界を創造する。
「守」と「破」の段階を経て、歩んで来た道をふり返り、既知の世界とは違う独自の未知を切り拓く。
研究の集大成の段階。
「守」と「破」とは異なり、「離」の道は、生を全うするまで続く。
創造と進化には終わりがないといえる。


■→気づき→学び→悟り (よく言われるが、出所不明)
こちらは、今回は説明を省略するが、前の■守破離の項で述べたように、
よい気づきがなければ、学びの段階につながらないことを意味する。
したがって、良い学びのためには、
"いかにして気づくか"、"気づきの機会をいかに多く得るか"、と自らに問わねばなるまい。

"気づきを与えてくれるもの"、に素直に接すること。
これが、学びの扉を開く、そう言って良いのではないだろうか。


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2) 4段階

■ピアジェの発達理論
感覚運動期(sensory-moter period, 0~2歳)
前操作期(preoperational period, 2-7歳)
具体的操作期(concrete operational period, 7-12歳)
形式的操作期(formal operational period, 12歳以降)

探Q舎の子どもたちの殆どは、具体的操作期(7-12歳)にあたる。
獲得された知識を相互に関連付け、統合された形で記憶する。
知識を総合活用し、物事を多面的・総合的に捉え、組織的思考、理論的思考を用い課題解決できる。
具体的な事物や状況において、理論的な思考ができる。


●知→聞→意識→無意識 (意識せずとも行動できるようになる)

この、意識している段階から、無意識でできるようになる段階への移行プロセスが興味深い。
一体、何がおこっているのか、
また、改めて脳科学的、神経科学的な知見と、絡めてみたい。


●知→覚→動→考の繰り返し
動く、すなわち行動することが、考えることに先行するということが重要なポイントである。
身体がとった行動を元に、脳が考え、判断する。
脳は、実は身体の意見によく耳を傾け、聞き入れることも多いという。
思考が行動のあとについてくる、という点は抑えておくべき。
子どもたちも私たち大人も大いに活用できる重要事項。


●清水久三子氏の学びの4段階説 (プロの学び力、東洋経済新報社  2007より)
→概念の理解 (知っている、知識)
→具体の理解 (やっていたことがある、経験)
→体系の理解 (できる、能力)
→本質の理解 (見識)

こちらの本は、プロとして価値を産み出す生産性の高い仕事をするための効率的で最短コースの学び方を提唱したもの。
シンプルにまとめられていて思考の整理に役立った。
探究の教材開発、授業の質向上のためのコーディネーター、ファシリテーターとしての仕事に活かせる。
如何に、オリジナルで価値あるものを生み出せるかは常に問い続けなければいけない。
価値あるものとは、子どもたちにとって良い学びを達成するための環境、教材を提供することである。

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3) 5段階


→知っている
→理解している
→やっている
→できている
→教えている


→知らないしできない
→頭でわかっていてもできない (ほんとうの意味ではわかっていない、知行合一)
→知っているが意識しないとできない
→考えなくてもできる(学んだことを無意識レベルで覚えている)
→どこからでも教えることができる (考えなくてもできる状態で意識して人に教えることができる)


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4)6段階

■アブラハム・マズローの欲求段階説
第1  生理的
第2  安全
第3  社会的
第4  尊厳
第5 自己実現
第6  自己超越

「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」と仮定し、人間の欲求を5段階の階層で理論化。
自身の体験からであろうか、晩年に、自己超越が加えられ、6段階となった点が興味深い。
欲求のおこる順番は、一番から順になるとは限らないため、→は使わないこととした。



知らない → 知る
知る → 分かる
分かる → 行う
行う → できる
できる → 共有する
共有する → 在る

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5) 7段階


→知る
→わかる
→行う
→続ける
→できる
→教える
→成長する


■エリクソンの発達段階論〜ライフサイクル8段階
1:乳児期 (0~1.5歳)   ・・・ (基本的信頼 vs 不信)
2:幼児期前期 (1.5~4歳) ・・・ (自律性 vs 恥・疑惑)
3:幼児期後期 (3~6歳) ・・・ (自主性 vs 罪悪感)
4:児童期 (6〜12歳) ・・・ (勤勉性 vs 劣等感)
5:思春期・青年期 (13~22歳) ・・・ (アイデンテティ vs アイデンテティの拡散)
6:成人期    ・・・ (親密 vs 孤立)
7:壮年期    ・・・ (世代性 vs 自己陶酔)
8:老年期    ・・・ (統合性 vs 絶望)
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