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熟練 (熟達) による脳活動の変化をみてみよう [リサーチ]

Hill and Schneider, 2006
「The cambridge handbook of expertise and expert performance ,p656」より図を改変


熟達と脳.jpg



この図は、ある運動を学習するために1時間の簡単なトレーニングを行い、
その技術獲得 (熟達) までの脳活動の時間経過を追ったものです。
熟練に伴い、脳の活性化領域が整理されていきます。

左は、トレーニングし始めの脳活動 (初心者)、
真ん中は、中間の脳活動、
右は、技術を獲得した熟練したときの脳活動 (熟達者)、

白い領域は、学習する前に比べて脳活動が増大した領域を示します。
活性化する脳領域は、技術を獲得するにつれ、減少しています。

特に、意識的な注意をコントロールする領域(前頭葉、頭頂葉)の活動が減少しており、
運動技術の獲得がなされると、無意識的にできるようになることを示唆しています。

この結果を学びの段階として捉えるならば、
意識してできる段階から、
無意識的に行える自動処理の段階へと、
さらにステップアップした結果を示しているのでしょう。

同じ運動を行っているにも関わらず、熟達前と、熟達後では、こんなにも、
脳の活動パターンに違いがあるものなんですね。

熟達前は、エネルギーが要りそうに思えてするのが億劫になることも、
熟達後には、いとも簡単に、軽々とできちゃいますよね。
みなさんも、こういう経験を何度もされているのではないでしょうか?

脳では、こういう変化が起こっているのですね。
熟達とは素晴らしいものですね。

この図を見ると、「妙に、納得?!」でしょうか。



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