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『君たちはどう生きるか』 吉野源三郎 POPULAR [読書]

中学生、高校生、大学生、
学生のうちに読めたら、きっとラッキーでしょう。



『君たちはどう生きるか』 吉野源三郎 POPULAR
何十年も前に書かれた歴史的名著ですが、全く色あせていません。
スラッとしたタッチでほんとうに大事なことがたくさん書かれています。
物語として人生の本質に迫るベストセラーです。

中途半端に、道徳、道徳と騒ぐくらいなら、こういう素晴らしい本をじっくり読んで、
自分をみつめる機会を持ってもらう方が、
子どもたちのココロに大切なものがより、しっかりと届くのではないでしょうか。

何でもかんでも口に出して議論すればいいいというわけではなく、

物語だからこそ素直に語れる、素直に受け取れる、
という深い内容もたしかにあるのではないでしょうか。


ゲームの秋もいいと思います。
ラインの秋もいいと思います。
音楽もスポーツもいいと思います。
食欲ももちろん。


でも、読書もいいですよ、きっと・・・・

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p49 〜50
「世の中とはこういうものだ。その中に人間が生きているということには、こういう意味があるのだ。」
などと、ひと口に説明することは、だれにだってできやしない。

英語や、理科や、算数なら、ぼくでも君に教えることができる。しかし、人間が集まってこの世の中を作り、その中でひとりひとりが、それぞれの自分の一生をしょって生きていくということに、どれだけの意味があるのか、どれだけのねうちがあるのか、ということになると、ぼくはもう君に教えることができない。それは、君が、だんだんおとなになっていくにしたがって、いや、おとなになってからも、まだまだ勉強して、自分で見つけていかなくてはならないことなのだ。


p52
つねに自分の体験から出発して正直に考えていけ、

p54
君に考えてもらわなければならない問題は、それから先にあるんだ

p69
ゴムまりやピンポンの玉をもちだして、『これがわたしたちの住んでいる地球よ。それから、これがお月さまよ。そうすると、こうなるのよ。』
・・・
このときのことは、へんにぼくの心に残って、それから大きくなるまでのあいだによく思いだした。

p76
頭の中でどこまでも、どこまでも高くもちあげていったら、あるところにきて、どかんと大きな考えにぶつかったんじゃないか。

p123
あの人々こそ、この世の中ぜんたいを、がっしりと肩にかついでいる人たちなのだ。
・・・君自身は、いったい、なにを作り出しているだろう。
p124
生み出す働きこそ、人間を人間らしくしてくれるのだ。


だから、君は、生産する人と消費する人という、この区別の一点を、今後、けっして見落とさないようにしていきたまえ。

p160
そのすばらしい活動力で、いったい、なにをなしとげたのか。

p162
結局、この大きな流れの中にただよっている一つの水玉にすぎないことに気がつくだろう。
ついで、この流れにしっかりとむすびついていないかぎり、どんな非凡な人のしたことでも、
ひじょうにはかないものだということを知るにちがいない。

p168
英雄とか偉人とかいわれている人々の中で、ほんとうに尊敬ができるのは、人類の進歩に役立った人だけだ。




p171 雪の日のできごと
p192  石段の思い出
ここから先が、特によいです。
ほんとうにいいおはなしです。




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