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安易に褒めることの危険性について [リサーチ]

ほめるってむずかしいですね。

ほめる、しかるのバランスはどうすればよいのか。。。。
アメとムチの実験は、昔からよく行われるものの一つです。
人だけではなく、サルやネズミを使った多くの実験があります。
基本的には、最もよい学習には、アメだけを与えるケースが正解という見解です。


しかしながら、要注意です。
たいがい、ほめるっていいこと、と安易に考えがちですが、
実は、"ほめることには、大きなリスク"があります。


こどもたちが、内発的動機から、
自分の内面から、やる気を出して、何かに取り組んでいるとき、
その行為をほめたくなるかもしれません。


そこが問題です。
好きで取り組んでいるその行為を安易に褒めてしまうと何がおこるか。

実は、脳内で、自分の行為の意味を書き換えてしまうことに繋がります。

好きで自ら内発的におこしているはずの行為が、
褒められるために行っているというように、意味付けが変わってしまうのです。

『認知的不協和』というものです。


これまで、好きで熱心に取り組んでいたはずのことを、
興味を失ってしまって、最近しなくなった。。。。

そんなことがもしお子様にあれば、

大好きだったあのことをしているお子様に対して、その行為を安易に褒めたことがなかったか、
御確認される必要があるかと思います。


せっかく、興味関心を抱いて、大好きで、自主的に取り組んでいるときには、
その行為に対して褒めることは、きっと必要ないことなのでしょう。

むしろ、妨害になってしまう恐れがあるのですね。


褒めるということも、時と場合を選ぶのですね。
このことは、きっと、大人でも当てはまるのではないでしょうか。

そういう意味で、主体的に内面から湧き出ることで出力されるボランティア活動に対して、
大学や高校等で謎の単位を与えたりすることには、
個人的に、??だと考えています。

みなさまのお考えはいかがでしょうか。

いずれにせよ、お子様たちが興味関心を抱かれて取り組まれているときには、
内面からやる気アクセルがかかっているため(自己強化)、
アクセルを外部から弱めることはしたくはないですよね。

褒めることが、アクセルだけではなく、時にはブレーキになってしまうことの例を、
今回はお話ししました。








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