感情と理性のバランス:意思決定の理論 [ジャンク]
以前より、心理学には興味があったのだが、
日頃、子ども達に関わる中で、積極的に実践に取り入れたい気持ちが益々高まっている。
自己決定、主体性、自律、自己制御、自由選択・・・
子ども達の意志、感情を最優先に、探究を進める中で、
彼らの意思決定のメカニズムに迫りたい場面が多々ある。
まずは、個人の意思決定。
これは、基本的には、心理学の立場では、二重過程理論として知られ、
感情の過程と理性の過程が時と場合によりバランスを変えつつ、
統合的に意思決定がなされるというもの。
普段は、前者の無意識的な感情の過程が優位であり、判断も速いが、
複雑、深刻な課題に直面した際には、後者の過程が働き、
ある程度時間をかけて統合的判断がなされるという。
児童心理学の中でも意思決定に関する実験がなされているが、
最も有名な意思決定に関する実験の一つは1960年代に実施された4歳児対象のマシュマロ実験
(15分間食べずに我慢したら2個もらえる)だろうか。
4歳児の被験者たちは、40年後にも再び実験に協力した。
感情のコントロールが求められる課題に取り組んでいるときの脳活動のMRI測定した結果、
40年前にマシュマロの誘惑に打ち勝ったグループは、合理的・論理的思考や自制に関与する前頭前野の活動が高く、誘惑に負けてしまったグループは感情に関与する領域の活動が高かった。
この実験では、意思決定において、
感情優位型か理性優位型かは、既に4歳のときに決まっているというのだろうか。
40年後にもそれは変わらないと・・・・・?
現在、小中学生対象の研究は、現在どれくらい進んでいるのだろう。
"子ども達の意思決定のメカニズム"、もっと知りたくなってくる。
自己肯定感ややる気、モチベーションに関する研究はよく見るが、意思決定の理論はどうだろう。
ちょっと探してみたけれど、残念ながらピタリと当てはまるものはなさそう。
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2018-06-22 23:32
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