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カラダで感覚をモノにしよう [探Q舎]

ほとんどのお子様に共通しているのは、スケール感覚。
算数の学習で、時間、長さ、重さの単元があるが、単位のところで、
実生活と学習の隔たりを感じる。
cmとm、gとkgの区別がつかなかったり、
円周と面積の区別がつかなかったり。
角度もそう。
体積もそう。

あまりにも、ぶっ飛んだ答えがでたり、
計算であり得ない数値になっても、ミスに気づかないのだ。

カラダを使った測定の経験がほとんどないことに起因するように感じる。
アタマだけで習得しようとしているのだ。

アタマだけで、先を急ぎ、
カラダやココロが置き去りにされたやり方は、

絶対に今後・・・・・

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今回のお子様のケース。
現在の探Qテーマの中で鍵になるモノで、
現在製作中の作品と一緒にできたらということで、
ちょうど良い機会があった。

実物と同じ、かたち、大きさ、重さになるようにモノづくりをする機会を提供した。
おそらく最初の機会なので、シンプルなモノを提案し、様子をみることに。
工作が大好きなお子様だから、提案したすぐさま、ノリノリだった。

ノリノリで楽しそう作業されたのだが、
"かたち、大きさ、重さ"の全てを実物に合わせてこしらえるところで、
それなりに、苦労されていた。

思うようなかたちにしようと思えば、
大きさが変わってしまう。

大きさを思うようにしようと思えば、
重さが変わってしまう。


このように、3者の綱引きを上手におこなわなければ、
この課題を完了できないのである。


重さを変えず、大きさをもう少し・・・
と臨む場合、より軽い素材を使って調整する必要がある。

どんな素材を使われるかも、楽しみだった。




「うーん、かたちがいまいち」

「うーん、今度は長さが足りない」

「もーう、思うように、できないっ」


こんなセリフがしばらく続き、苦戦されていた。

あっという間に、70分経過。


そしてどうされるかなと思ったら、最後は少し、
かたちのところを断念され、


「もう、これでいい!」

少し諦め感があったようだが、

この3者すべての条件が揃うように、試行錯誤をされ、
一応、ご自身が納得されるモノができたようで。



最後は、どうなったかといえば、
ついに、ヘルプを求めるという結果になった。
最後の仕上げのところまで、エネルギーが持続しなかったか。



しかし、このヘルプは、最後の最後に作品の表面をツルツルにしてほしいという依頼であって、
3者の目標値をクリアされ、"かたちを決める"課題を終えてからのこと。

それなら、まずまずと言えよう。


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実は、もう一つ、時間が経つと収縮するという点を考慮しなければならなかったのだ。
スタートから60分後、それとなしに、少し縮むと思うんだけど、どうする?
と尋ねてみたものの、エネルギー切れのよう。

今回は、ちょっと酷かなと思い、収縮の件は置いておいて、3点のみに留めることにした。

欲をいえば、収縮率を調べて欲しかったのだけれど、そこまでは荷が重すぎたよう。



それで、「表面のひび割れをなくして、つるつるにして!」
このじみーな作業を仰せつかったとき、
このお子様はというと、


"直ちに"、次の作品づくりに着手された。
こちらも、同じく実物に似せて創るモノ。

なんだ、十分なエネルギー残っているではないか!!










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