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191214_子どもフェスタのレポート [探Q舎]

土曜日に、プラザちゅうたいで実施された子どもフェスタにブース出展してきました。

早朝はとても寒く、この冬一番の冷え込み、
地面のほとんどの雑草にびっしりと霜がおりていました。
今回は近所での開催。
移動時間を必要としないため、当日朝に公園で自然のものを少し拾いに行きました。
少しでも自然のものを教材に使って、じっくりと見つめてほしいと思ったからです。
こんなとき、改めて近所でイベント実施させていただけるありがたみを痛切に感じます。



スリッパ持参で、初めてぷらざちゅうたいの体育館にお邪魔しました。
ビックリ、予想以上に広いスペースをいただけて、これならのびのびできるわ、と感激です。
寒いかなと思っていましたが、人の熱気のせいでしょうか、思ったより気になりませんでした。

子どもフェスタ2_edited-3.jpg

今回は、お水の探Qというテーマで実験を2つ用意しました。
年齢大きめのお子様でも行けそうなものと、
小さいお子様向けにもっとシンプルなものをそれぞれ、別のテーブルに用意していました。



私達の生活において水は最も身近なものですが、
じつはじっくり観察することってそんなにないのではないかと感じていました。
そこで、イロイロな素材を集めて、お水との仲良し度を子ども達ご自身で確かめていただきました。

水はとても器用で、様々な役割を担うことができますよね。
惜しげもなく相手によっていろいろな姿を私たちに見せて(魅せて)くれるのが水という存在です。
自然のものとの相性も、人工物との相性も、
自分たちの手と眼でじっくりと体感いただけたら嬉しいなと思いました。お家でもできるように、あえて多くのご家庭や近所にありそうなものばかり使いました。

手が足りず十分にフォローできなかった面もありましたが、
そうは言っても2つ準備してよかったです。

最後に参加してくれた物静かな男の子も2つとも熱心に取り組まれました。
ご自身の作品もお持ち帰りされて、
最後に、爽やかに「面白かった、ありがとう」と言って走り去られたのですが、
彼は、科学者タイプかもしれないと思いました。
楽しみですね。






◆集中力
体験いただいた方のおよそ20%のお子様の保護者さんから、
「こんなに集中しているのは初めてです」
「久しぶりにハマってる」
「普段は、すぐに他のことに移ってしまうのですが・・・」
などといった、お子様の集中力に驚いたという声をいただきました。

今回の探Qの目的も,
集中力、観察力、感動力だったので、目的がかなったようで頑張った甲斐がありました。

ご参加いただけたのは、4歳から中学3年生さんまででした。

子どもフェスタ1_edited-9.jpg


◆園児さん
園児さんは、結果的に本来の目的とは違う探Qになった方もちらほらいらっしゃいましたが、
ものづくり系や芸術系の方向に行ったり、色がとても気になって混ぜてみたりと
個性的な探Qになり、拝見していて、子ども達の創造性を頼もしかったです。
こちらの方が勉強になりました。

プレートも1つでは足りず、2つ使ってつぎつぎと実験されるお子様も少なくなく、
かなり長時間探Qされたお子様もいらっしゃいました。
「全部やりたい、全部やっていい?」という強者もご登場。

一生懸命材料を選びつつ慣れないスポイトを使いながら、じっくり実験観察されるお姿は、
拝見していて清々しく、感動を呼び起こしました。

選び方、並べ方、実験の仕方、ものすごく個性が出て、性格の一端が垣間みられました。
皆さん、将来どのようなお姿になられるのでしょうか。
楽しみですね。
毎回、「このお子様、科学に向いているのでは?」と感じるお子様に出会います。




◆中学3年生さん
受験生さんも2種類ともじっくりと実験されました。

ご満足いただけたようで一安心しました。
どういう原理なのか、水はどのような存在なのかしっかり考えて下さいました。
中学生なら知ってるかなと想定していた原理でしたが、
「どんなしくみですか?」とご質問。
このような機会に実験とともに原理に触れていただけて少しは役立てたかなという想いです。



◆外国から来られた方も
園児さんと小学生さんのご姉妹とお母様。
大人しくて声を聞けなかったので、英語で話しかけてみたら日本語で良いとお母様。
2年前に日本に来られたとのことで、母国語はポルトガル語。
ポルトガル語でありがとうって言ってみました。
喜んでいただけたようで、実験を2つともされました。



◆多様性
お子様もそうですが、毎回イベント出展の度に思うのです。
保護者様方の体験への参加の意思決定や、お子様との距離感の持ち方の多様性です。


・お子様のご希望を素直に叶えてらっしゃる方。
・宿題頑張るとかお手伝いをするとか、条件付きで参加費を出して、何とか体験を許可する方。
「うちの子には早すぎませんか?」と尋ねてこられる方。
(「お子様ご本人さんにお任せします。ご本人さんがご希望ならぜひどうぞ。100円ですし。」)
・隣にピッタリくっついて尽きっきりでお子様の教育にあたられる方。
・同じテーブルに座りながらも、全く口も手も出さない方。
・参加費だけサッと払って、姿を消される方。
・お小遣いもしっかり持たせた上で、お子様が会場を自由に遊び回れるようにされる方。
適当なときに少しだけ様子を見に来て写真だけ1,2枚撮影される方。
・最後だけ迎えにきて、御礼を言って下さる方。



そして、
「この体験は、小学生からだよ」などと平気で言ってしまう方。
「やりたい、やりたい」とお子様が叫んでいるのにダメとの一言で引っ張っていってしまう方。

これまで、異なる価格で異なる体験を実施してきましたが、
どうやら、値段の違いだけが原因ではなさそうなんです。
高いとか安いとかではなく、
保護者樣方、御自身の好み?御気分?でご判断されているのではないかなと感じました。

子ども達には、このようなきわめてお手軽なイベントでさえ、
決して同じ機会が提供されているわけではない事実に目を向けると胸が痛みます。



◆無料VS有料の葛藤
しっかり学びにコミットいただくためです。
価格以上の何倍ものものを自分のものにしていただきたいです。
無料にすると人が集まりすぎるのではないか、
そのため十分に実験するのが難しく、いい加減な対応になってしまうのではないかと危惧しました。

お一人でも多く体験いただきたいと願う一方で、
お一人おひとり納得行くまでとことん探Qしていただきたいという想いが強いのです。

今回は、100円という価格で、なおかつ、
自分がここまでという納得できるまで、
とことん探Qいただくことを可能にするというところに落ち着きました。


ただの暇つぶしやただの遊びではないこと、
遊び心たっぷりの学びがあるんだということ、
実験や観察の価値や意義を理解していただきたい、
そしてそのためには、
精神の落ち着きと投資する時間が必要と言うことを知って頂きたいという願いでした。
ふかいい探Qには、じっくりとことん味わう時間がどうしても必要なんだと思うんです。


また、機会があれば普段出会えない子ども達と一緒に探Qできたらと思いました。


素敵な機会をいただけて有り難かったです。
こちらも勉強になりました。
会場設営の皆様、ご参加いただいた皆様、どうも有難うございました。












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