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二晩連続のハッピーな夢 [ジャンク]

8月も終わりますね。
皆さん夏休みも終わり、新たな学期が始まりました。
自然も正直です。
朝夕は秋風らしい爽やかさを感じるようになりました。
少し過ごしやすくなった反面、夏の疲れが出やすい時期です。
どうぞお気をつけ下さい。

そういう私も、少し疲れが出てしまったのでしょうか。
このところ少し調子が悪いので、ブログも穴が空いています。
早く体調を戻そうといつもより睡眠時間を長くしています。
普段はよく眠るせいか、夢なんて全く覚えていないのですが、
珍しく、二晩連続で嬉しい夢をみました。
一日目は、とても尊敬する憧れの人(地)。
二日目は、とても尊敬する人(天)。二匹の蛇も登場。

どちらの夢も、とっても幸せな瞬間でした。
自分が今夢をみている、ということを分かっていて、
『良い夢だからもう少し目覚めないでおこう』、なんて願っていました。
メタ認知というものですね。

二晩連続で、思いがけず温かく力強い激励を受けることができました。

夢占いはせず、勝手気ままに夢判断しておきましょう。
なにやら、良いことが起きそうな気配です。
新たなお子様達との出逢いがありそうです。

明日から9月です。
早く調子を戻して、快進したいと思います。
それでは、また明日。









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夏休みの自由研究を拝見しました [ジャンク]

ありがたいことには、小学生の皆さんの夏休みの自由研究を拝見する機会をいただきました。
貴重な体験でした。

折角ですから、小学1年生から6年生までの作品をじっくり見せていただきました。
皆さんの作品のレベルが高く見応えがありましたので、
開催時間の制限ぎりぎりまで見させていただきました。

皆さんの力作が所狭しと並んでおり、圧倒されました。
お子様によっては、1年生から4年生まで、3年生から6年生までといったように、
4年間ぶっ通しで同じテーマで研究され、その一連の成果を展示されていて
非常に興味深く拝見しました。

低学年から高学年になるにつれて、研究というタイトルのつく作品が増えていきますね。
作品によって、ご家族のみなさんのご支援や、地域の自由研究に絡めたイベントのサポートが
垣間みられました。教育への協力体制が強い地域なんだと改めて心強く、微笑ましく感じました。

「来年のためにね」と言って熱心にご覧になっていた親子の姿が印象的でした。

子ども達にとって、みんなの作品を見ることはとても良い刺激になると思いますし、
来年の研究構想もイメージしやすくなります。
意義深い展覧会でした。

先生も展示室で温かく見守っていらっしゃいました。
この後、科学分野、社会科分野に分けて、作品がいくつか選出され、
市へ提出、そして県にという流れだそうです。

自分が小学生の時には、全員の展示会ってあったかしら?と思い出してみたのですが、
全員のものはなかったのではないかと思います。
クラスや学級人数が多かったせいかもしれません。

選出された作品だけの展示会とはまたひと味違って、
お子様達と直接触れ合えたような、ありのままのお姿を拝見できたような、
そのような新鮮な気持ちになりました。

みなさん、ハイレベルな作品でしたが、
中でも個人的にこれはほんとに凄い!!と感動した作品がいくつかありました。
こういうお子さんが探Q舎に来てくれたらどんな授業に発展するだろうか、などと、
勝手に楽しく妄想を抱いておりました。

9/2には、文化の森にも足を運ぶ予定です。
個人的に気に入った作品が、文化の森に運ばれているかどうか、気がかりです。
土曜日も、作品を拝見するのを楽しみにしています。

本日は、貴重な機会をいただきほんとうにありがとうございました。
感謝感謝です。










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「オノマトペの謎〜ピカチュウからモフモフまで窪薗晴夫編、岩波書店、2017」 [読書]

最近は、一昔前に比べ、非侵襲的な脳波測定やMRIのような手法がが簡便になってきたことから、
赤ちゃんを対象とした脳の情報処理の解析も進んでいる。

発達心理学者が、従来のノウハウとこの電気生理学的手法、脳科学的手法を組み合わせることで、
赤ちゃんの脳の反応をモニターすることができる。
比較的有名なのは、言語の発達の研究分野における言語習得でのLとRの聞き分けだ。
幼児の言語の獲得について、少し、勉強することにした。



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今回は、今年5月に出版されたオノマトペの本を読んでみた。

オノマトペ (擬声語)
実際の音をまねて言葉とした語。さらさら、ざあざあ、わんわんなど。
広義には擬態語も含む。(広辞苑より)

日本語のオノマトペだけでなく、外国語のオノマトペも扱っており、オノマトペについて一通り探究していて興味深かった。


p105、オノマトペは言語の学習に役に立つのか

赤ちゃんの言葉の発達とオノマトペには深い関係がある。
大人も、動作について語る中で、対象が小さければ小さいほど無意識にオノマトペを多用する傾向がある。子どもに対してオノマトペを使うのには何か理由があるはずだ。

一歳を過ぎた赤ちゃんでは、モノを見せたとき、モノが単語と合っている時と、合っていないときで、違う脳波のパターンが見られる。この脳波を認識の指標として実験を行うのである。


興味深かったのは、p109。
●「もま」と「きぴ」の意味を赤ちゃんはわかる?
生後11ヶ月の赤ちゃん、トゲトゲ、カクカクした形の吹き出しのような形と、丸みをおびた吹き出しのような形を見せる。たいていの人は、丸い方が「もま」で尖っている方が「きぴ」であると直観的に感じる。

赤ちゃんに言葉と対象の組合せをつぎつぎと提示したところ、、、、
まだほとんど言葉を知らない11ヶ月の自転で、赤ちゃんは人が発する音声が何かを指し示すものだと思っていて、単語の音声が音に合わないモノと対応づけられると違和感を覚えたのである。

生後11ヶ月の赤ちゃんは初めて聞いた単語でも、それに合った形を識別し、合っている形をその単語の対象と自然に思ってしまうように至るメカニズムがこの時期の脳に既に潜んでいることがわかる。


●子ども達がオノマトペが好きな理由は?
・感覚的でわかりやすい
・場面全体をオノマトペ1つで表すことができること
・声色や発話の速さ、リズムなどで人の感情を乗せやすいこと
・劇場的な効果を作れること
など

●オノマトペに親しむことで子どもは言語の性質を学ぶことができる
・音と視覚情報の対応付けを感覚的に「感じる」ことにより、言葉は意味を持つという気づきにつながる
・リズムや音から、母語の音の特徴や音の並び方などに気づく
・母語特有の音の結びつきを感覚的に覚える
・沢山の要素がありすぎる場面で、単語が指し示す部分に子どもが注目するのを助ける


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この本は、2017年1月21日に東京で開催された、第10回NINJALフォーラム「オノマトペの魅力と不思議」国立国語研究所主催、言語系学会連合共共催と連動する形で企画されたものだそう。

執筆者7人の先生方の中には、知っている先生 (今井むつみ先生、秋田喜代美先生、小野正弘先生) もいらっしゃって、今後も、言語と学びについてもう少し深く探究したいと思った。
どのような分野に進む人間でも、だれでもいつでもどこでも必要とされるのが、言語能力。
様々な人と協働するためにも、自分自身の学びのためにも強力にものをいうのが言語表現能力である。

全ての子ども達に、言語力、表現力を強化してほしいと願っている。

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ますます二極化する社会 [記事]

夏休みの自由研究というチャンスをがっちりものにする親子、
あっさり捨て去る親子。

ますます二極化が進みます。
物事の本質を見極める力が、
お子様ご自身にも、
親御さんにも、
ビジネスを行う側にも求められます。


何が、ホントウに大切なのでしょうか?
本質を見失えば、その先は見えています。

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https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170828-00010441-jprime-life
●暗転。
自由研究の工作代行は3万円! 夏休みの宿題代行サービスに200件超の依頼殺到中。
宿題を代行する前塾講師だという。
母親からの依頼が9割だという。
まさかまさか、塾講師がこのようなことを……..??

自由研究という最高の創造的な学びのチャンスが・・・・・・


https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170827-00010460-jprime-life
●好転
天才キッズのスゴすぎる夏休み自由研究「文房具図鑑」「カタツムリと意思疎通」
天才ではなくても、子ども達はみなさん、いったん火がつけばこうなります。
いつでもどこでも、だれでも、火がつけさえすれば・・・・
そういう意味では一人一人が天才になれる可能性を大いに秘めています。
それは、きれいごとではなく、ほんとうに。


あなたは、自由研究を活かせていますか?
たかが、自由研究?
されど、自由研究?

困難かつやりがいのある課題に取り組むチャンスの少ない子ども達。
親御さんのお考えが、お子様の才能の開花の可否に大きな影響を与えることは免れない事実です。

明暗を分けるのは、何でしょうか。




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「未来の学校〜テスト教育は限界か」 トニー・ワグナー著、陳玉玲 訳 玉川大学出版部 2017 [読書]

「未来の学校〜テスト教育は限界か」 トニー・ワグナー著、陳玉玲 訳 玉川大学出版部 2017

訳者の陳玉玲氏が、2013年に偶然ニューヨークの書店で本書を見つけ、翻訳されたものである。
2008年に刊行され、2014年に「5年後ー最悪の時代と最良の時代」が付け加えられ再び出版された。
2017年5月25日に初版として日本語版の本書が発表されている。

したがって、内容は2008年の時代のものであるが、問題の本質は変わらず、日米の学校教育事情は
非常に共通点が多いため、日本の学校教育を考え直すための重要なヒントを多く与えるものである。

本書は、公教育、民間教育に関わらず全ての教育関係者は言うまでもなく、
お子様をお持ちの保護者さん、
良い仕事をする若手社員を求めるビジネス界のリーダー達、
そして、志高い、生涯学び続ける全ての人々に読んで頂きたいおすすめの一冊である。


今の時代、"探究型の学習"が、なぜこれほどまでに求められるのか、について明確に回答されているので、"探Q舎の授業"にご興味ある方にも、ぜひ読んで頂きたいと願う。



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21世紀の世界を担う子どもたちに求められる能力とは何か?そのため公教育は何を与えるべきか。
著者は、教育の本質的な問いに真っ向から向き合い、解答を探究している。

●これからの時代に求められる力
各方面で偉大な業績を上げるビジネスリーダーたち、大学教授たちへのインタビューを行ったところ、彼らが口を揃えて若者達に求める資質は、専門的知識や技術ではなかった。
今日最も重要なスキルについて尋ねると必ず"好奇心"、"探究心"が上げられる。
「的を射た質問をする能力 (論理的思考力)」
「他人と対等に議論する能力」、
「多相互依存し協調することで仕事を達成する能力」。
 
これからの時代、知識労働社会において、ホワイトカラー、ブルーカラーに関わらず、
論理的思考力や課題解決能力が、いかなる労働者にも求められる能力なのである。
必要でない人間は一人もいない。
また、ダニエル・ピンクの「ハイ・コンセプト-新しいことを考え出す人の時代,2006年」では、想像力、創造力、共感の能力が支配的になるという。
創造性に関しては、世界中の調査において、最も求められる力として常に挙がっている。

一人で遂行できる仕事はなく、全ての仕事はチームで成し遂げられるものである。もはや、中間管理職の重要性は消えつつあり、全ての労働者が、自分の頭で考え、問題発見、課題解決を行う能力が求められている。誰も方法や答えを教えてはくれない。


P129、 21世紀にあって最も重要と思われる厳しさとは、労働、市民生活、生涯学習に必要な核となる能力を身につけていることである。学問を学ぶことは、能力を向上させる手段であって、それ自体が目標ではない。どれくらいしっているかではなく、知っていることで何ができるかが重要である。


●P77、これからの時代を生き残るための7つのスキル
(これまでの時代の3Rs(読み書き計算)にとって代わる)
1) 論理的思考力と問題解決能力
2) ネットワークによる協力と影響力によるリーダーシップ
3) 機敏性と適応能力
4) イニシアティブと起業家精神
5) 口頭及び文書による効果的なコミュニケーション能力
6) 情報にアクセスし分析する能力
7) 好奇心と想像力


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●時代遅れの学校教育
ところが、社会の急激な変化に学校教育の世界は全くついて行けていないのである。
アメリカもどこかの国と全く同じ状況であるらしい。。。。。。
現在学校で教えられている内容と、グローバルな知識経済を生き抜ける能力との間に、
大きなギャップがあり、知識詰め込み型教育及び暗記力をひたすら試すというテストから脱却できていないという。

これからの子ども達にとって必要な教育はどのようなものか。
優れた授業とはどのようなものか。
定義は?
P63、優れた授業とは、全ての生徒が全ての授業において前向きに取り組んでいること。


●学習に対する動機付けと良い授業を模索する〜現在の子ども達の生態を踏まえて
デジタル世代。
1つのことに集中するすることは滅多にない。
他者との関係を切望する。
即時の満足 (我慢しなくなり、要求も多くなり、待つ事ができない。
長時間の読書や長文の指示を拒否する。空間認識力は強い。視覚から学ぶのが得意。尊厳を渇望している。腹を割って話せる大人の相談相手が欲しい。親からのストレスは要らない(ヘリコプターペアレント)


●人が働き、勉強をする理由は?
マッキンゼー&カンパニー
マイケルユング
人間が働く、あるいは勉強をする理由は3つのみ。
1) 必要性、脅迫、圧力 (生理的欲求)
2) 習慣の転移 (社会の規範と伝統的な慣例によって形成される習慣、社会の規範を守ろうとする思い
3) 興味、欲求、熱意(情熱)などの”引きつける力”、自身の内からの原動力

●探究学習の重要性
現代の子ども達には、困難な課題に取り組む機会がないという。
そして、相談相手となる大人の存在の有無が、生産性ある困難な課題の達成の成否を決定する。

→探究の核心は、困難に直面することにあり、
問題を提起することは、問題を解決することよりも重要である。
(アインシュタインの知識よりも想像力が重要である。という名言に等しい)

先進的な学校で行われる探究型の授業を見学した専門家は・・・?
弁護士曰く、「法的な分析みたいです」
エンジニア曰く、「クリティカル・パスの実践そのものです」
科学者曰く、「科学的方法です」
いう。


●先進的な学校は、着実に高い学習効果を生んでいる〜暗記もテストもせずに
Q) 優秀な教員をどのように評価しますか?
A) 生徒が成し遂げた学習の質から判断する。授業や評価も外部に公開。専門家にも評価を依頼。 by 先進的な学校の校長
学習評価のあとのフィードバックも徹底されている。
お手本や、不十分な学習例を生徒に公開し、学習を促進させる。

教師は常にチームで動く。

3つの先進的な学校の共通点
1) 学習と評価中心
・継続して学び続ける能力
・研究能力
・文章力、
・コミュニケーション能力(口頭、文章)
2) やる気、学習の動機づけ
・学内外の大人との近しい関係
・疑問や興味を掘り下げる機会が、学習への強い動機づけへ
・一人一人に合わせた実践的な学習〜プロジェクト、議論、実習、論文などに一人一人の生徒の声を反映
3) 学校の責任と教員の向上
・現実社会で生徒達が成し遂げることを究極の成果とみなし、その後の経過観察を行い、学校がその情報を教育プログラムの改善に役立てる。
・学校の洗練した体制と、仕事のやりがいが教員の継続的な向上へ直結するしくみ
4) 透明性の高い体制
・小規模の学校かつ、少人数制→一人一人に適した学び
・ペアやチームとしての教員—生徒の担当制 (数年間の強固な関わり)→強い愛情と責任感
・授業公開、評価公開。→保護者、専門家、地域の人々の理解、協力、支援
・評価もテストではなく、公開制の多角的なパフォーマンス評価 (第三者評価あり)。
プレゼン、ポートフォリオ、自由研究、論文、長期のインターン、実習。

疑問や興味を掘り下げる”探究型の学びの機会”を提供することが、学習への動機づけとなる。

探究型の学習により、一人一人の興味関心を深め、深い学びを!!
探究で、ぜひ産みの苦しみを体験し、乗り越えよう。
創造とはそういうことである。

その先に、創造が生まれる。
イノベーションが生まれる。
自身へ、会社へ、地域へ、社会への貢献につながる。
7つのスキルが身につき、一人一人の能力が最大限に発揮され、社会に貢献することができる。



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ラーニング・パターンのご紹介_井庭崇先生 (慶応義塾大学) [リサーチ]

今、猛スピードでおこる技術革新、
地球上の多様な問題の山積、
社会は大きな過渡期に立たされています。

昨日の知識が今日は全く役立たない時代に、どうやって学んで行ったら良いのか。
詰め込み型ではなく、創造的な学びをいかにして行うのか。

これからの社会を担う子ども達には、
どのような知識が求められるのか。
どのような学びが求められるのか。

あらゆる学問分野の根源にあるもの、
それは学び、それ自体の理論。
知の理論。
学びの理論。


知的活動とは何か。
知識とは何か。
学びとは何か。

学びの原点に立ち返ることが求められていると思います。
学びってなんなんでしょうか。
果たして、現在のところ、学びのメカニズムはどれくらい分かっているのでしょうか。


世界中で、教育が大きく見直されています。
かねがね、探究学習を探究する中で実践とともに理論も深く探究し、
両者を連携させたいと奮闘しております。

前輪、後輪のように実践も理論もどちらも重要です。


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そのような中で、学びのヒントを与えてくれるツールをご紹介します。
よりよい学びのコツを提供してくれる、"ラーニング・パターン"カタログです。
2009年のものらしいですが、私、これまで知りませんでした。

以下の、井庭崇先生 (慶応義塾大学)のサイトです。
http://learningpatterns.sfc.keio.ac.jp/
イラストもとってもかわいくて、癒されます。

このラーニング・パターンは、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の
「ラーニング・パターン・プロジェクト」(学習パターン・プロジェクト)
によって作成され、2008年春、有志の学生さんたちによってなされたとのことです。
とっても良いプロジェクト&ツールですね。
どんな世代でも、おひとりおひとりの方法で、有効に活用できるツールなのではないでしょうか。














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市川力先生のご紹介 [リサーチ]

今回は、東京コミュニティスクール の初代校長先生、市川力先生のご紹介です。
東京中野区にある小学生対象のオルタナティブスクールで、探究学習の実践が有名です。

2004年開校の東京コミュニティスクール、最近どんな感じなのかなあ、とふと頭に浮かんで少し探してみたところ、この春、市川校長先生から新しい方に変わっていました。
開校当初からこの3月まで校長を勤め、探究する学びを先駆者の一人として
開発・実践を続けられてきた市川先生。

どうやらこの春、市川力先生は、新たに"探研移動小学校"なるものを創られた模様です。
新たな活動をスタートさせ、学校外で大人と子どもがともに探究する場を創りだすプロジェクトを開始されたもようです。探究を日本全国、そして世界へと広く普及させるため全力を尽くされるようです。
また、教育界に新たな風を起こすために、世界中の人々をつなげるグローバルコミュニティ『ABLE』を主宰されています。


市川先生は、アメリカにて在米邦人のための学習塾を設立し、13年間日本語指導をされていました。
2003年帰国後、著書『英語を子どもに教えるな』(中公新書ラクレ)を出版されました。
市川先生の人間像にご興味あれば、ニコニコ笑顔での講義や対談が動画で見られますので、
検索してみてください。
大学では、心理学を専攻されましたが、そのときの恩師との出逢いと、学びとは何か・・・のような当時としては先鋭的な独特の授業 が後の市川先生に大きな影響を与えたそうです (ご本人談、Youtube)。


『探究する力』(知の探究社)
市川先生の実践されてきた探究ってどんなもの?って、
ご興味をお持ちでしたらぜひ読んでみて下さいね。

もうすぐ新書も出るといううわさですので、ぜひ読んでみたいです。

注意)お目にかかったことはございません。
勝手に一方的に尊敬しつづける、憧れの存在です。


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「教師の自己成長と教育カウンセリング」諸富祥彦著 図書文化 [読書]

「教師の自己成長と教育カウンセリング〜教師の人生はミッションとパッションだ」
諸富祥彦著 図書文化  2017

教師は、ミッション、パッション、レスポンシビリティーをもて。全く同意見だ。
どの言葉も大好きだ。

アドラー、フランクル、マズローの心理学の基礎のおさらいもできた。
教師として本気で生きよ、全く同意見だ。
教師として以前に、人として本気で生きよ、だ。


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これは、重要だと思ったワークが紹介されていた。
これまでの人生を見つめ直すライフラインの描き方のちょっとした工夫。

一般的なライフラインは、とてもいいことがあった時代に100点をつけ、
いいことがなかったら0点をつけて一連の人生の流れを幸福度に着目して振り返るものだが、
こちらの本では、良い事があったか、悪い事があったかではなく、
その時の人生の濃密度で表すというものだ。

心が濃密であったか、満たされていたかに焦点をあてて振り返る。
基準はプラスマイナスゼロで、幸福を100として絶望を−100とする。
人生の濃密度は、ぐるぐる巻きの線 (ボールペンや万年筆の試し書き、あるいは昔の黒電話の電話コード??古い例えだ、若い人は分からない。。。) で表す。

したがって、どん底の時代でも濃密であることもあれば、
平穏無事でも成長に乏しく薄っぺらな時代もあるということになる。

この幸福度と濃密度を同じ、ライフラインの図の中で同時に視覚化する方法は面白いと思った。

教師対象の激励ブックだけれど、このライフラインの描き方はみなさまにお薦めできる。
逆境を乗り越えた後、自分の人生を振り返れば、
あのどん底時代にこそ、じっくり立ち止まって、深く考え、多くを学ぶことができたという
濃密なときがほとんどの人には存在するのではないだろうか。

濃密度に着目すると逆境も順境に負けていないように思える。
重要な事は、無駄なときなんて いっときも ないということだ。





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誤解を招く記事の見出し(タイトル)が多い件 [ジャンク]

インターネット記事を見るとき、
見出しでおおよその内容を想像してから、実際に内容に目を通す。
ところが、想像した内容と記事の内容が大きく異なるケースが
日に日に増えて来ているように思う。

これは、記者の意図によるものなのか、そうではないのか判断しづらいが、
最近、あまりに予想した内容が外れる頻度が多くなってきたので、
もしかしたら、読んでもらうために意図的によりキャッチーな見出しをつけているのではないかと思うようになってきた。

炎上商法といわれるものと同じく、
いかにして記事を読んでくれる人を増やすかを考えた結果なのではないか。

それとも、そういう目的が裏に潜んでいないのであれば、単なる国語力の問題なのだろうか。
いずれにせよ、問題であると思う。
記事の内容が、見出しにそぐわないということは、見出しの本来の役割を果たしていないのだから。


要約力。
英語や国語のテストにはよく出題される、要約せよ、という問題。
この記事を読んで、"適切な"タイトルをつけなさいという問題。

こういうテストのための試験問題として、教材に有効活用できるのではないだろうか。

このような惑わせる記事を読む度、私自身もブログを書く際、タイトルと内容がかけ離れないように
注意しなければいけないと改めて思う。


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教員免許更新講習終了 [探Q舎]

教員免許更新講習全て終了しました。

塾生の皆さん、保護者のみなさん、
この度は、無理なお願いをして、お休みをいただき誠にありがとうございました。
おかげさまで、大きな収穫がありました。
公教育の先生方とも色々お話しができましたし、
岐阜県の大学の先生方からの講義を受講でき、
これまで関係して来た関西とはまた異なる教育現場を覗くことができました。


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これまでの中で、本日の講義が個人的には最も面白かったです。
なんと、受講者は5名だけでした。
重要なテーマですので、もっと多くの先生方に受講して欲しかったです。


内容は、ミクロとマクロの視点や、
日常の直感とはズレのある事象のお話でした。
生物学、栄養学と、熱力学や量子力学を繋げる部分の統計力学の分野でした。
通常なら、数式やグラフが並んでいる分野ですが、グループワークで実際に作業をすることによって、
理論やグラフに至るまでの最も大切なコアな部分を体得しようというものでした。
サイコロを振る確率の問題など、日常の感覚と理論のズレを補正します。


そういえば、モンティ・ホール問題や誕生日問題も以前こちらのブログでも取り上げたことがあります。
私たちの直感と理論のズレがある事象は意外にも多く世の中には存在しているようです。

ちょうど、先月、ミクロとマクロの視点と言うテーマで、
宇宙から素粒子までの世界に関して探Q舎の授業の教材作りをしておりました。
子ども達には、この世界を捉える上で、目に見えない小さなスケールの世界から、
これまた目に見えない宇宙の果てまでの大きなスケールでの世界までを、
想像できる人間になってほしいという想いが強くあるためです。


このお話も以前、ブログでご紹介しましたが、たいていの方は、比例のグラフや正規分布のグラフはイメージしやすいのですが、指数関数をイメージしにくいようです。
しかしながら、実際には、自然界に多く見られる事象は、むしろ後者の方です。


そういう理由から、この春、生涯学習センターでの市民講座で米粒を1粒、2粒、4粒、8粒、といったように倍、倍に増えて行くように、実際に子ども達に並べてもらうことをしました。
そして、すぐに、予想以上に急激に増加するため、
限られたスペースに並べきれなることを体感してもらいました。
(この時は、子ども達の精神が病まないようにするため、
64粒か128粒で限界になるようなマス目にしていました)。


最後には、
美濃加茂市の市民全員に行き渡るお米の量にまで想像を膨らませます。
(お茶碗1膳分が米粒何粒くらいになるかも実際に目で確認しました。)


また、浮き草が親株から子株が増殖する様子を数ヶ月間続け、グラフ化することも行いました。
これは、生徒さんが、実際に浮き草の増え方をみてみたいとおっしゃって開始した自由研究です。


本日、受講した内容は、私がどうしても小学生の間に伝えたいこととして考えていたことと
合致するテーマであったため、ある種、運命的な出逢いとなり、有意義な1日となりました。
ふしぎなご縁をいただいたおかげで、教材をさらに発展できます。
近いうちに、本日の講義を活かした内容に関して、授業を実施する予定です。

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やっと、講習も本日で全て終了です。
これで、合格していなければ、どうしましょう。。。。。

めでたく合格していれば、次回の更新講習は10年後です。
現在、探Q舎に通ってくれている子ども達の中には、ちょうど二十歳ぐらいになってる子もいます!!
逞しく頼もしい立派な成人になっていてくれるでしょう。
お米や浮き草の増加に負けないくらい成長した姿がそこにあることを願いつつ。。。。。
10年後が楽しみですね。




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