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感情豊かに学ぶ大切さ [探Q舎]

「扉を開けた瞬間から、ワクワクドキドキが止まらない」
そう言ってくれたお子様がいらっしゃいます (保護者さま談)。
また、授業に来るなり、教材をもの凄い勢いで手に取るお子様がいらっしゃいます。

子どもたちの素直な感情表現。

「あれー?変だなあ。変だなあ。」とつぶやく。
「うーーっ」とうなり、苦しみながら奮闘する。
「うわーっ、きれい!」
「えー、どうして?!絶対こうなると思ったのに、どうしてなの?くやしい」
「やったあ、予想があたったー」
「つぎは、ここを変えてチャレンジしてみたい」
「こりゃ、おもしろいっ」
「ほんとに不思議! どうして、どうして?」

このように、授業では、子どもたちには様々な感情が生まれていることがわかります。
自分の五感をフル稼働させ、実験や、観察、様々な体験などを通じて
五感から学ぶ体験型の授業は、感情が豊かに動きます。

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感情豊かに学ぶ大切さ。

同じ学ぶなら、楽しく効率よく学びたいですよね!

学習効率をアップさせるにはどうすればいよいのか?
方法のひとつは、感情豊かに学ぶこと、です。
学びにはこの感情がカギです。

1) ワクワクドキドキが海馬に伝わると・・・

脳には、記憶学習に関わる海馬があります。
ワクワクドキドキしながら、好きなこと、楽しいことをしているときには、
海馬ではθ波 (シータ波)が出ています。
学習記憶には、繰り返し情報を入力する必要がありますが、θ波が出ている場合には、
非常に少ない回数の刺激で記憶を定着させることができるといいます。
好奇心強く、高い興味関心を持って学べば、それだけ高い学習効率が得られます。
θ波が出ていないときよりも10倍も効率がよくなるとか。

2) ワクワクドキドキが扁桃体に伝わると・・・

喜怒哀楽の感情を司るのは、脳の海馬のすぐとなりの扁桃体というところです。
感情が動くと、扁桃体が活性化し、そうするとおとなりの海馬の学習記憶の効率が高まるのです
(池谷裕二先生の研究成果)。
喜怒哀楽の感情が関与する情報の方が、学習記憶として保存しやすいようなしくみがあるようです。
歴史や小説なども人物になりきったり、その時代の生活をイメージしながら学べるとよいですね。


感情豊かに好奇心をもって学ぶことは、学習時が楽しい時間になるだけでなく、
その後の記憶定着への学びの効率も高まるようです。

なかなかよくできていますね。
感情が働いていないときに脳に送られて来た情報は、生きるために必要でないと判断され、
記憶されにくくなっているのですね。

感情豊かに学び、脳を味方につけましょう。

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もっと詳しく知りたい方へ。
■受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法 (新潮文庫) 池谷裕二著

8月には、新書 (パパは脳研究者 子どもを育てる脳科学 単行本 – 2017/8/10) を出されました。
私は、読みたいと思いながら、まだ読めていないのですが・・・・
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