ねえ!知ってる? [探Q舎]
少し前にこちらの授業で扱った内容について、
暫くたって、
「ねえ!ねえ!知ってる?知ってる?」
とうれしそうに得意げにおっしゃることがたくさんあります。
こういうことが、何だかうれしいのです。
もちろん、色々な環境から、色々な角度から、総合的に学ばれて概念が構築されていきます。
それが、どこから得られたものかなんて、特定できませんし、全く重要ではありません。
ただ、心の中で、それ、ここで、ちょっと前にやったよね!とついつい、
思わず突っ込んでしまう内容であったりすると・・・
これが・・・
(私も、人間ですので、ついつい、いけないことですが、ニンマリとしてしまうのですよね。)
ともかく、
大事なことは、
それが、
お子様にとって、"うれしい"ものであり、
お子様にとって、"人に教えたくなる"ものであり、
お子様にとって、 たしかに"大切な何か"であるということです。
その学びは、感情を動かしたってことですし、
お子様が、身体全体で学んで下さったことを意味するのです。
そんなことがしばしばあるので、何だかとてもうれしいのです。
そして、同時にたいへん感慨深くもあります。
お子様の小さい身体では、膨大な学びが、うごめいているのですね。
身体は小さくとも、人間一人の内面の空間はとっても広大な宇宙のようです。
ある程度の時間を経過させ、熟成を経たのちに、
こうして再びアウトプットされる瞬間を目の当たりにします。
インプットの瞬間と同様に、またこのアウトプットの瞬間にもご一緒できるという幸せを感じます。
三浦梅園が、学びはじっくりと煮込む必要があると言って野菜に例えていたっけ、
と思い出しました。
お子様の中では、たしかにぐつぐつと、
良い感じで煮込まれていることを確信することができ感動をおぼえる瞬間が増えてきました。
学校の教師ではないので、
ご一緒できる時間はほんのわずかですが、お子様にとって大切なもの、煮込む価値のあるものを
大切に選んで行きたいと改めて、感じました。