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宿題のアレンジ [探Q舎]

宿題のアレンジをされた親子のお話です。


以前の講座にご参加下さった素敵な親子。
随分前、宿題の話題になり、
何度も何度も同じところをくり返さなければならない計算ドリル、
漢字ドリルのお話をしていました。
その宿題をきちんとこなすには、大変な時間と労力を要し、
ご家庭の貴重な時間にしわ寄せがくるとのことでした。


お子様の日々のご苦労を目の当たりにして、
とうとうお母様ご自身が実際に漢字ドリルや計算ドリルに挑戦されることに。
かかる時間や労力がどれくらいのものか実際に試されたのです。

そして、それはそれは大変だということを実体験されたお母様は、
担任の先生に宿題のアレンジを交渉されました。

情熱的な想いのもと、交渉は成功にいたります。

親子で決められた内容は、このようなものだそうです。

ドリルづくしの宿題に代わり、
漢字の塗り絵を取り入れ、
お絵かき文章問題を取り入れ、
漢字一文字を使った日記を記入したり、
音読は、教科書や本、どの分野でもOKにしたり、
といった具合に上手にアレンジされたということです。



自分の学びへの自由と責任。
"学びは与えられるものではない、課されるものではない”
"自分の学びは自分で創り出すもの"、という強い意志が感じられます。


感動しました。


もちろん、根拠がしっかりしていて,説得力ある交渉をされた親子の力強さあってのことですが、
担任の先生も理解があり、あっさりOKというご判断、素敵だと思いました。
このような、柔軟な対応をされる先生がもっともっと増えてくると嬉しいですね。



お子様ご本人。そして親御さん、保護者さん、担任の先生。
どのような立場でも、物事の本質は何か、何が一番大切か、を的確に判断できる力が求められると思います。


また、どのような立場でもはなから諦めず、出来るかぎり自分の考えを大切にして行動することが重要ですよね。習慣的に受け入れてしまっているシステムも、改めてゼロから問い直す重要性を示しています。


改善,改革のこころを忘れずにいたい、そのことをこちらの親子は思い出させてくださいました。




こちらのお母様のレポートの中のコメントです。

「宿題の時間が大幅に減ったので
遊ぶ時間をたくさん確保できております。」


素晴らしいと思います。


以下は、わたしが"遊びと学びとの密接な関係"について申しあげたときのお返事です。


「学びが遊びに欠かせないなんて
これ以上に嬉しいことはありません。
今後もたくさん遊んでいきます。」


のびのび楽しんで学ばれているお子様のお顔が眼に浮かびます。
今回の交渉成立によって、
遊びの時間はもちろんのこと、
ご家族での対話の時間や、団欒の時間も確保されたことでしょう。


お子様ご自身が自分に課した宿題ですから、
それはそれはもう有意義な学びの時間になること間違いなしですね。


身につく学びをギュッとコンパクトにつめて、豊かな遊びの時間も確保。


今後益々のご成長が楽しみです。

お母様、素敵なお話を教えていただきありがとうございました!
また、いろいろとお話聴かせてくださいね。


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