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10-20代の若者の心の病の増加 [リサーチ]

公益財団法人、日本生産性本部「メンタル・ヘルス研究所」の企業アンケート調査。
https://activity.jpc-net.jp/detail/mhr/activity001523/attached.pdf

全国の上場企業2,273社対象、2017年7月〜9月に実施。
有効回答数221社、回収率9.7%


ここ3年の間、10代、20代の若者の心の病が増えているという。

10-20代、、30代、40代、50代以上と分けて、
心の病の最も多い年齢層の比率を示したデータ。

10-20代の若者の比率は、
2014年には18.4%であったが、2017年では27.9%まで増加していたという。

2010年頃までは、主として30代に心の病を患う人が多く、その理由は
"責任と権限のアンバランス(仕事の責任は重くなるものの管理職にはなれない)"が生じることにあると考えられてきた。

本調査を行った日本生産性本部は、
この責任と権限のアンバランスが、最近は10-20代、40代にも広がってきているとみている。


これからの子ども達には、
ますます
キャリア教育の重要性、
心の教育の重要性が問われる。

自分の人生観を知り、働くための価値観にマッチするキャリアを選択する力が求められる。

そのために、さかのぼって、

小学生の時代に、育む力。
中学生の時代に、育む力。

をもう一度見直すことが不可欠。


心身がとびきり健康で健全な人生を送れるように。
自分の力を発揮でき、社会に貢献できる職業につけるように。
何より楽しくて、充実したハッピー生涯を過ごせるように。

さて、どんな小学生時代を送る?
どんな中学生時代を送る?

一緒に、学びとハッピーライフを探Qしたい子ども達、保護者さん、募集中。







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自己効力感、自尊感情をおさらい [リサーチ]

日本の子ども達の自己肯定感が、他国に比べて極めて低いことはよく知られる。
3/30に発表された、4カ国間での高校生の国別比較調査でもその傾向が顕著であった。



どのようにして、自己効力感を育んで行けばよいのかを見直すため、
自己効力感とは何か、おさらいする。


■自己に対する感情、評価に関わる言葉。
簡単には、およそこんな感じか?

○一人の人間としての自分
自分が好き(自尊感情、自己肯定感、自己受容、自己評価)、
自分に満足(自尊感情、自己肯定感、自己受容、自己評価)、
自分はかけがえのない価値ある存在(自尊感情、自己肯定感)、
自分にはものごとをなす力がある(自己効力感、自己信頼)
自分は自分。ありのままの自分を認める(自己受容)

○人や社会の関わりの中での自分
自分は人の力になっている(自己有用感)
自分は人から理解され、認められている(他者受容感)
他人を理解し、役に立ちたい(他者理解、貢献感)
自分の意見を発信できる、表現できる(自己主張、自己決定、自己表現)


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◎ここで、国立青少年教育振興機構のHPを参考に、基本をおさらい。
http://www.niye.go.jp/kenkyu_houkoku/contents/detail/i/100/

■自己肯定感とはなんだろう?

・自己肯定感とは、
自分のあり方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定でき
る感情などを意味する言葉。 (出典 実用日本語表現辞典)

・自己肯定感とは、
自尊感情(Self Esteem)、自己存在感、自己効力感などの言葉とほぼ同じ
意味合いで使われている。(出典 国立教育政策研究所 『自尊感情』?それとも『自己有用感』? 平成27年)




・小学校高学年の時期に、重視すべき発達課題の一つとして、自己肯定感の育成があげられている。(出典 子どもの徳育に関する懇談会 子どもの徳育の充実に向けた在り方について(報告)平成21年)
以上、国立青少年教育振興機構のHPより
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■自己肯定感、自尊感情の発達に伴う変動
一般的に、小学5年生頃から低下し始め、高校生でどん底になる。

・思春期における自己否定、自己嫌悪 
各国共通、青年期には自己肯定感低下の傾向あり。
発達心理学的に、自分と向き合い、内省を迫られる思春期には、
自分が見えてきて、人の思いも理解でき、人の思惑を推察できてくる。
成人期も含めると、自己肯定感の低さは高校生がどん底であり、その後歳を重ねるとともに
再びさらに上昇してゆく。


■なぜ、他国との比較調査で、日本の子ども達の自己効力感は極めて低いのか?
(国民性が少なからず影響か?)

1) 自己有用感が極めて低いことが、自己効力感、自尊感情を低めている
人の役に立っているという自己有用感が極めて低い。
人の目を気にしたり、まわりの人間に合わせたりする面が多く、
とりわけ、人間関係、人の役に立つという自己有用感が強い傾向あり。
従って、自尊感情、自己効力感の中で、自己有用感の占める割合が最も高い傾向がある。
(一人の人間としての自分の領域よりも、他者との関係性の中での自分をより要求しているのかもしれない。

参考)るいネット
若者の意識潮流~日本の若者の自己肯定感は、「自国の役に立てる」=自己有用感と相関している
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=327880




2)自己評価の厳格さがデータに影響か?
外国との比較調査において、日本人には、謙遜する文化が根強く残っており、
自己評価そのものが他国よりも厳しい可能性があるのではないか?
つまり、自分の能力や自尊感情を他国よりも低く見積もると言った国民性が影響している可能性あり。


3) 褒められる機会や成功体験が少なく、他者から認められているという感覚が低いか?
叱られたり、注意されることは多くても、褒められる機会が少ない可能性がある。
外国の教育に比べて、成功体験を成功体験として認識する機会が少ないように思われる。
日本人は、褒めるのが上手でなく、褒められるのも上手ではないのか?


種々の要因があるが、データとして、他国よりもかなり低いことは事実。
自己肯定感が低い子ども達、どのように高めていく方法があるのだろうか?


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■自己肯定感を高めるには?
・大いに他者から認められる、褒められる、必要とされる
・斜めの関係の中で年上の子が年下の子の世話をして役に立ったという体験の積み重ね
・体験活動の中でも特に他人の役に立ったささやかな経験の積み重ね


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もう少し詳しく・・・・
■A. Bandura (自己効力感という概念の提唱者)の理論


・Bandura(1977)
自分の能力を信じ、行動を起こす力を"自己効力"とした。
達成した結果ではなく、目標や課題に立ち向かっていく力をいう。

・Bandura (1995)
自らに効力があるという信念の源として、以下の4つの要因がある。

①制御体験(成功体験)
自分は確かに成功したのだ、達成したのだという経験を積み重ねて。
力強い自己効力を持てば、限られた厳しい条件下におかれても、さらに努力していける人間になる。

②代理体験
同様の目標を持つ人や、すでに目標を達成した人を見ることから、
自分も努力をすればきっとできるという信念を持つことができる。
親しい人物、友人や、先輩などの体験談に触れること。

③社会的説得(言語的説得)
「やればできる!」、「能力は充分にある!」など他者からの言葉がけ、説得、激励から。
人からの激励の言葉を受け入れる態勢を整えられていることが大切。
自己暗示を含める。

④生理的・感情的状態
自身の長所、短所を知り、欠点を冷静に分析し克服法を探る。
ドキドキ感、不安感を生理的反応から認知することが影響する。
自分が、このような自身の特性をどのように受け止めているのかを認識することから。

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■M. Rosenberg(自尊感情研究の第一人者)の理論

自己概念は、
六つの社会的同一性要素
(社会的階層、宗教、興味、態度、性格、習慣、成育歴、家族地位など)
と、身体的特性から構成される。


これらの中で、価値観が高いと思う順に認識され、
その中心的な価値を占めるものについての達成・到達が、高い自尊感情をもたらすとしている。

自分が価値が高いとする要素における理想のイメージと自ら認識している自己像がかけ離れている場合、自己嫌悪、自己否定感をもたらす。

・Rosenberg (1965)
自尊感情には、
「とてもよい」(他者より優れていると他者から見なされていると思うこと)と
「これでよい」(自分の価値基準に照らして自分を受容し、自分に好意を抱き、自分を尊重すること)
という二つの意味がある。

理想とする自己像と認識している自己像とのギャップも自尊感情形成の要因となる。
理想とする自己とは、自分が目指そうとするより高いレベルの自己であり、
その目標を達成することで自尊感情が高まっていく。


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■自己肯定感・自尊感情の高い子どもたち低い子どもたちを観てみよう


○高い子どもたち
「自分が価値のある存在である」と感じ、自分に自信がある。様々な物事に取り組む意欲が高い。


・自己開示ができる
・友だちを助け、友だちの力になる
・課外活動に積極的
・学習意欲が高い
・友人関係が良好
・進路の目標が明確
・教師等大人との関係が良好
・授業の理解度が高い
・欠席や遅刻が少ない


○低い子どもたち
・暴力行為
・やる気がおきない
・友だちとうまく行かない
・過敏に反応する
・自分で判断できない
・授業の理解度が低い
・欠席や遅刻が多い


■自己効力感を高める方法
・Sakurai(1997)

・子どもの自己選択場面を多く設ける
・子どもが成功体験を積み重ねられるよう配慮
・できるだけ子どもを称賛
・自己評価を利用
・ピグマリオン効果の利用(子どもへの期待が他者受容感と自己効力感をUP)


この他、
チームワークが必要なスポーツや、
豊かな自然体験の経験、
日常生活における種々の体験
などの豊富さと、
自己効力感との相関関係が認められている。



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知のリレー〜〜ところで、ソクラテスの師匠は? [リサーチ]

古代ギリシアの思想史。

人類の壮大な思想史をひも解いて行くと、どこまで辿り着けるのか?
ソクラテス以降の系譜は辿りやすいし、一般に広く知られているのだが、
そういえば、ソクラテスの師匠って誰だっけか?


■『ギリシア哲学者列伝』(ディオゲネス・ラエルティオス)
この中にアルケラオス(Archelaos、紀元前5世紀頃)
という人がソクラテスの師として記載されているらしい。
どこまで確かなのかわからないようだが、メモしておこう。


アルケラオス (Archelaos)
ソクラテスと同じアテナイ出身の自然哲学者。
アナクサゴラスの弟子。
なるほど自然哲学者なのか。



それでは、さらに、アナクサゴラスという人を少し見てみよう。
アナクサゴラス(Anaxagoras、紀元前500年頃~紀元前428年頃)
イオニア地方からアテナイへやってきた自然哲学者。
イオニア学派の、Anaxagoras→Archelaos→ソクラテスと言う流れ。


青年期には自然科学に興味を持ったとの説もあるソクラテス。
師匠とされるこの二人による影響なのか。
しかしながら、ソクラテスは自然科学の方向ではなく、
倫理、徳を探究する純然たる哲学者の道を選び、
産婆術、問答法によってその後多くの偉大な哲学者たちの師匠となった。


大元を辿ると、やはり宇宙論が根源となっておるようだ。
今後のために、ここで簡単にメモしておこう。


★アナクサゴラスの宇宙論

万物はこの世の始まりから存在していた。
万物は無限小の破片に、数限りなく分かれていた。
そして、それらは分かちがたく結合していた。
万物はこの塊の中にあったが、互いにぼんやりとした判然としない状態であった。


世界の無限分割可能性を前提とし、
「あらゆるものの内にあらゆるものの部分が含まれている」とす理論を提唱。
すべての事物における混合と分解の基本となる素材である「種子」の概念。



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ドルトン教育_パーカースト [リサーチ]

■ドルトンプランとは?

・1908年、アメリカのヘレン・パーカーストが生み出した教育法
・当時の学校教育を改革するため、生徒一人一人の個性を大切にし、能力、要求に応じて学習課題と
 場所を自主的に選び、学習を進められる「実験室案」を提唱
・1919年、ドルトン(町の名前)にそのプランに基づいた小さな学校を設立し、「子どもの大学」と命名
・子どもたち一人ひとりの知的好奇心、探究心を育むことを目的とした。
・原理は、自由 (自主性を、創造性を)、共働(集団生活の交流社会性、協調性を)
・実際に、広まったのはアメリカよりもイギリスの方が早かったようである。

■きっかけ
・学校教師としての実体験 (小学校、高等学校、師範学校) を通しての当時の教育課題の発見
・1908年、かつての教師から、E.J.スウィフトの『精神の発達過程』を贈られ、その思想に感動。
→教育的実験室という概念を初めて考えつく。

■モンテッソーリとデューイの影響
主として、モンテッソーリとデューイの教育より強い影響を得てドルトンプラン教育を構築。

モンテッソーリの助手となり、数年、彼女と生活を共にした。
その後、モンテッソーリは教具の道に、パーカーストは環境を整える道にという流れで、
自ら独自の教育プランを創出していくこととなった。

また、デューイとはコロンビア大学時代から家族ぐるみの交流あり。
デューイはドルトンスクールを頻繁に訪問し、多大な影響を与えた。

簡単に言うと、
モンテッソーリから個別学習、デューイから協同学習の着想を得たと言えるかもしれない。
時間割りで個別学習の時間と集団での学習時間に分けていることからも、
中庸の進歩主義教育とでも言えるだろうか。




パーカースト女史の著書『ドルトン・プランの教育』を改めてまとめたい。
★『ドルトン・プランの教育』 パーカースト
原題『Education on the Dalton plan, 1922, Herren Parkhast』

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世界の脳教育2〜脳教育の5段階 (Youtubeあり) [リサーチ]

世界の脳教育2

世界の脳教育、情報が少ないですが、
Brain Education (BE)アプローチの紹介ビデオが
7分程度のYoutubeあります。
ご興味ある方は、どうぞご覧下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=rkw65PngWSQ




■脳教育の5段階
BOS(Brain Operating System )5段階

●最終的に、"自分の脳をコントロールできるようになること"を目的としている。


1. Brain Sensitizing (脳の感覚を目覚めさせる)
血液の循環を刺激し、脳とその機能の覚醒を促進させる段階。
脳を身体の一部分であることを再認識する段階。

2.Brain Versatilizing (脳を柔軟にする)
脳の柔軟化、決まりきった習慣やパターンから自由にする段階。
新情報に対して脳が働くために柔軟にする段階。
否定的な情報を除き、思考と感情を柔軟にさせる。

3.Brain Refreshing (脳の浄化)
否定的な感情的記憶や習慣を手放し、それに関連するエネルギーも手放す段階。
新しい視点や考え方に受け入れられるようにする。

4.Brain Integrating (脳の統合)
潜在能力を発揮するため、右脳と左脳のコミュニケーションを高める段階。
脳の3つの領域(新皮質・旧皮質・脳幹)を一つに統合する段階。
創造力が現れる。


5.Brain Mastering (脳の主になる)
脳の機能の異なる領域を統合すること。統合された脳を活用させる段階。
生産的・創造的・平和的な情報を生産し、実践。
選択と意志の力を発達させること。



■脳教育プログラム
呼吸法、エネルギーワークを含む360以上のエクササイズ。。
2つの15週間を1年間で行うカリキュラム。毎週1時間のプログラム。


■実践の効果は?
・自分自身の行動を立ち止まって客観的にみることができるように。
・行動や感情のコントロールが上手に。
・やりたいことへの深い集中が可能に。
・高い学習効果がみられ、成績up。
・ストレス軽減。
・とりわけ、ADHDのような子どもに大きな効果あり。



子ども達が、どのように脳を使ったら良い学ぶため、非常に高い教育効果が認められるとのことです。
脳科学の有用な知見を、上手に教育界へ取り込むことは吃緊の課題の一つです。
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探Q舎に通って下さっているお子様も、自分自身の脳に興味を抱かれています。
特に、中学生の皆さんは、学習方法や仲間達との関係作りなど日常生活の中で、
より良い解決策を見出そうと、懸命にもがかれています。

勉強面だけでなく、感情や思考のコントロールなどこういう実生活に即した対策を考える際にも、
脳について知っておくことは大変意義あることでしょう。

自分自身の脳の発達段階は?
自分自身の今の脳の状態は?相手の脳の状態は?

などなど、様々な場面で、客観的に脳をイメージしてみるといかがでしょうか?
そこには、大きなヒントがあるでしょう。

このような情報をご希望の方には、出来るかぎり新鮮な情報を適宜提供できればと思います。






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世界の脳教育1 [リサーチ]

脳科学や脳教育といった言葉の定義は使用者によっても異なり、多種多様であり情報整理は難しいのですが。。。。

まずは、ざっくりと、
『脳研究に関係する知見が、世界の教育現場にどの程度取り入れられているのか?』
そういう素朴な疑問のもと、少し調べているところです。
インターネットではほとんど欲しい情報を入手できませんでした。

とりわけ、教育先進国ではどうなのか、そこを詳しく知りたいのですがなかなかヒットしません。
専門家でないとアクセスできないしくみがあるのかもしれませんね。


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まずは、インターネット情報より。

■International Brain Education Association 国際脳教育協会(IBREA、国連広報局登録NGO)
健康、幸せ、 および平和を創造する脳の無限の可能性を実現するために、トレー ニングを提供する非営利教育機関。

■特定非営利活動法人IBREA JAPAN
国際脳教育協会 IBREAの日本支部として1997年に活動開始。 2007年1月より、NPO法人

http://ibreajapan.org/category/world/
こちらに、世界の脳教育がいくつか紹介されています。


1) アメリカ 2017.09.22
「公教育の教師の脳教育研修の担当者:ブレインパワーウェルネス氏
7月10日から12日までの2泊3日間、
ニューヨークのオナーズ・ヘブン、
第3回ブレインパワー校長研修を開催。
ニューヨークの12校から参加
→公教育の学校の校長先生達がまず頑張って学んでいるようですね。

2) ニュージーランド   2017.09.20
世界地球市民運動本部があるケリケリ、7月、地球市民ヒーリングセンター、オープン。
平和哲学である弘益精神をもとに脳教育と地球市民運動を世界に
→センターのネーミングからしてもグローバル思考が強いですね。
瞑想の定義を、まず自分自身と友だちになることと定義し、
それから周りの人や自然と友だちになる「フレンズムーブメント」を広げようとしています。

3) イギリス、ロンドン  2017年8月25日
Power Brain Education UKが学校に提供する脳教育プログラム
2017年の新学期〜中学校で開始。
週4回の授業、生徒と職員に提供。
自閉症がある生徒を対象に、昼休みに脳教育クラブを運営。
一般生徒対象;放課後の脳教育授業。
職員対象: 授業前と業務中にそれぞれ 1回ずつ、脳教育授業
脳教育プログラムと脳教育普及プロジェクト=イギリスの慈善団体「Change Your Energy」後援
今回の脳教育導入をきっかけに、2018年は「教師対象脳教育ワークショップ Brain Education Teacher Workshop」を行うのが目標とのこと。

→脳教育導入のトライアル段階ですね。今後、急速に多くの学校に導入されるでしょう。

4) エルサルバドル   2011年9月30日

2011年6月から公立学校に脳教育採用
専門のトレーナーが生徒や教師に脳体操や瞑想を指導。
脳教育を取り入れた背景=内戦、暴力事件
人々の心の傷を癒すべく、同国政府は効果的なヒーリング方法を探索。

2011年1月、国連本部で開かれた「脳教育セミナー」(国際脳教育協会主催)に
エルサルバドル国連大使が参加
→世界各地での脳教育の実績や、その背景にある平和的な考えに感銘を受けた。
→公教育への導入を本国の政府に提案することでモデルプロジェクトとしてスタート。

評価・・・先生や生徒、「脳も筋肉のように鍛えることができるという発想が新鮮」
学生の学習能力、対人関係、改善。欠席率低下







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日常にも役立ちそうなマイクロカウンセリング [リサーチ]

カウンセリングの基本的知識は、心理カウンセラーに専有されるのは非常にもったいないと思う。
人間に関わる者であれば、その基本を知っておいて損はないだろう。

「人間と関わるとは、どういうことか?」
もう一度見直すひとつの機会として、
今回紹介するピラミッドが役立つかも知れない。

それは、心理学を学んでいない一般の人間でも非常に有用なものであり、
日常生活の中で、人と接するときに実用可能だと思う。

ピラミッドからそのことが伝わってきたので、今回掲載する。



■カウンセリングの種類、
感情的アプローチ
認知的アプローチ
行動的アプローチ
発達的アプローチ

■これら4種のアプローチのすべてを含む「包括的・折衷的アプローチ」もまた何種類かある。
そのうちの一つが、マイクロカウンセリング。
1960年代にアイビイ(Ivey, A. E)とその共同研究者によって開発されたカウンセリング手法。

アイビイは、多様なカウンセリングを研究し、
多くのカウンセリングに一貫してみられる共通のパターンを見出した。
それを「技法」と名付け、「マイクロ技法の階層表」を作製し、総括した。


■マイクロ技法の階層表

(1)かかわり行動
話を「聴く」!!この技法はカウンセリングの基本中の基本。
視線の合わせ方、体位のとり方、声の調子、非言語的励ましなど。

(2)かかわり技法
言語レベルの傾聴法。
開かれた質問、閉ざされた質問、はげまし、いいかえ、要約、感情の反映、意味の反映など。

(3)積極技法
能動的にかかわりながら、相手の問題解決を促す。
指示、論理的帰結、解釈、自己開示、情報提供、説明、教示、フィードバック、
カウンセラーの発言の要約、焦点のあてかた、対決(矛盾、不一致)などである。

(4)技法の統合

種々の技法を組み合わせつつ適切に用い、コミュニケーションを円滑にしながら問題解決へ進める。
ラポール、問題の評価、目標の設定、目標に対する対策設定、そして対策の実行を順次進行する。


マイクロカウンセリング.jpg
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平成29年度全国学力・学習状況調査の結果 (美濃加茂市の小中学校の課題) [リサーチ]

平成29年度全国学力・学習状況調査の結果 (美濃加茂市の小中学校の課題)

広報みのかもの1月号の記事を改変しまして、"課題のみを抜粋"させていただきました。
*各行の下に、→を付けて、個人的な考察や探Q舎の教授方針を併記します。


平成29年度全国学力・学習状況調査の結果
 昨年4月実施の、小学6年、中学3対象の「全国学力・学習状況調査」
 『美濃加茂市の分析結果』


■教科面の課題
・語句や「ことわざ」「慣用句」の意味を正しく理解し、文脈の中で適切に使うこと

ことわざや慣用句は、授業でもときおり登場します。
グローバル社会ですから、国内のものだけでなく世界のことわざをクイズ形式で学びます♬
学んだものを実践で使います、文もたくさん作ります!


・物語を展開や描写表現に着目して内容を捉え、根拠を明確にして自分の考えを書くこと

第一、読解力、想像力、情報整理能力です。
第二、論理的思考力、科学的思考力、批判的に物事を考える力です。
第三、多種多様な考えを理解する柔軟性や、他人の立場で物事を考えられる共感力も大切です。
さらに、表現力、発信力です。

「考える力」の授業で、これらの力を育みます。
「探究」の授業では、実際に実験、観察、調査などを通して、科学的思考力を身につけます。

文章を読み情報整理し、自分の意見を述べる機会を提供します。
さらに、説明文を書いたり、要約したり、図やイラストから物語をつくるなど
積極的にアウトプットする機会も提供します。


・適切に語句を選択したり目的や意図に応じて内容を的確に押さえることなど、
分かりやすく工夫して話すこと

語彙力をつけ、美しく正しい日本語を使えるように、努めます。
学校の文法の学習に苦戦する子ども達が多いように見受けられます。
小学生の早い時期から、ゲーム性を取り入れながら、言葉と触れ合う機会を大切にします。

分かりやすく工夫して話すとは、
論理的に考え、論理的に話すということですね。

論理的思考力を鍛えるため、思考ツールを積極的に使用します。
まずは、どのようなものでも、図にすることができてくると強いです。
物事の関係性を全て、図式化、見える化することを心がけると、物事の本質のみを抽出でき
スッキリと見えてきます。

(正直申しますと、自分自身、こういった訓練を受けていないため、大変苦労しています。
日本では論理的に考え、話す訓練の時間が圧倒的に少ないですね。
子ども達と一緒にきたえさせていただきます。)



・図形の定義・性質・条件を理解して、
複数の図形を組み合わせて構成された図形について考察・説明すること

こちらも、一言で言うならば、論理的思考力でしょう。

例えば、図形の証明問題などの場合、最終的に証明するべき結論から逆向きに考えて行く逆向き思考ができるとよいと思います。
この考え方は、社会に出て仕事をする上でも最終形やゴールからスタートまで
逆向きに計画するときにも応用できます。
締め切り日からスタート地点まで遡って計画するときなど、
この考え方が定着できていれば強そうです。


・与えられた情報から数量の関係を捉えて、立式して答えを求めたり、求め方について説明したりすること

こちらも、論理的思考力そのものでしょう。
物事の関係性を簡潔明瞭に把握するため、全て図に落とし込み、関係性を明確化することです。
図を書き終えれば、すでに立式は終わっています。
解答の9割はここで既に終わっています。

最後に、図を見て求め方に簡潔な文章を加え、計算するのみです。



■生活面の課題
・携帯電話やスマートフォンで通話やメール、インターネットをする時間が増加

ネット中毒も薬物中毒と同様の脳回路だそうです(『10代の脳』より)
厄介なのは、大人よりも子ども達の方が、インターネット中毒になるのが異常にはやいことです。
ルールを決めて守ったり、数週間分の行動を記録して分析できると何か発見があるかもしれません。
日々どんなリズムで、それだけの時間をメールやインターネットに費やしているか一目瞭然になります。
記録は大変かもしれませんが、苦労を上回る発見が得られるでしょう。



・学校の授業時間以外での読書量が少なくなっている

読書そのものは、なかなかゆっくりとはできないですが、
おそらく、普段学校やお家では読まないような本、
でもきっと子ども達に役立つものを取り上げるように心がけています。


・家の人と学校での出来事や将来のことなどについて話す機会が減少

原因は、色々あるかと思われますが、習い事が多くてお家にいる時間が短かかったり、
お家にいてもスマホやインターネットの時間が多くなっているのでしょうか。
それとも、お家の方がなかなかゆっくりお話しできる時間を作るのが難しいのでしょうか。

探Q舎では、授業内容の調整のため、お子様には興味関心に関してリアルタイムでヒアリングを行っています。
また、(こちらから尋ねませんが、) 学校での出来事に関しては、お子様達が来塾時に話して下さることが多いです。
保護者様とも高頻度に相互に情報交換させていただいており、お家や学校での様子も教わり、
非常に有り難く思っています。


・新聞を読んだりニュースを視聴したりすることは少なく、地域社会の問題や出来事への関心が低い

新聞を取っていないというご家庭も最近は増えて来ているかもしれません。
報道の方にも多くの問題がありそうです。。。。。

(日本のニュースだけでなく、世界のニュースに触れる機会があるでしょうか。
同じ出来事の伝え方も視点が違います。)

慌ただしい日常生活の中でも、ときには日本の視点、世界の視点の両方を大切に、
世界の中での、日本のありかた、岐阜県のありかた、
そして自分自身のあり方をみつめる機会を持ちたいものです。


地域の問題、社会の問題、こういった教材も増やしていきたいです。
最近、太田宿関連の学ぶ会に参加させていただいています。
団塊の世代以上の皆様が大変、学びへの情熱が半端ないのでおそらく最年少である私は
刺激を受けています。

ただとっても心配なのは、次世代への知の伝達です。
次の世代へ、たくさんの智恵を。
できるだけ後世に伝えていただくことを願っています。

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モンテッソーリは子ども期を3期に分けています [リサーチ]

モンテッソーリ特集です。

モンテッソーリは人間が真に完成するのは24歳頃としていますが、
子ども期をだいたい18歳ぐらいまでとしています。

子ども期を大きく3つの時期に分けています。

第一期、0-6歳
第二期、6-12歳
第三期、12-18歳

第一期
0-3歳
環境から能動的に、かつ無意識的に吸収。
運動と吸収精神によって環境をどんどん吸収。
特に手の運動が鍵。

1歳過ぎから掴むことに積極的に。
●なるべく多くのものに取り囲まれて沢山の刺激を
●周囲で、大人が美しい言葉と豊かな表現で
●何でも触りたがるこの傾向が禁じられないこと

3-6歳
0-3歳に吸収したものを意識的に理解していく。
その環境を手のはたらきによって実現していく。
意識的に、手を使って吸収する。
敏感な感覚器官をフルに使って環境から知識をどんどん吸収。

【探Q舎では、
五感を使って学ぶことを基本にしています。
手を使っていろいろな作業をしながら、感覚から学びます。
実物を目にしながら、自ら探究したい!という気持ちを引き出し、
主体的に学べる環境づくりを心がけています。】


第二期(6-12歳)
3つの特徴
●知性が外界に向けられ、知的欲求が旺盛に。
物事の理由や、因果関係に興味関心をもつ。
文化の全項目を熱中して受け取る。科学的なことは全て教えるべき。
できるだけ沢山の興味の種子を広く散布する。
想像力を働かせ、世界のつながり、相互依存の関係性を学ぶ時期。

【探Q舎のみなさん、例外なく確かに探究心が旺盛ですね。元気もりもりです。
色々なことに、なぜ?どうして?と興味を持てることは素晴らしいことです。
なぜ?どうして?にじっくりと向き合う時間を大切にしながら、探究の授業を行います。
できるだけ多種多様な分野から教材を作製し、沢山の種播きを心がけています。
科学的なことを学び、想像力をぐんぐん伸ばしましょう。
伝える側はその際に、イメージが浮かびやすいように具体的な数値や例えの正確性に気をつけます。】

●善悪の区別に関心、道徳観の目覚め
単なる諸事実を受け取るだけでは満足しない。
自分の力で理解したがる。自分自身の内的光を必要とする。

【正義感や道徳心の基礎ができる時期。
人間について考える時期。
この時期だからこそ、道徳への興味関心の種播きも心がけたいです。
考える力の授業では、倫理や道徳的な内容もときに扱います。
しかし、偽善的な上っ面だけの提示や、押しつけ等はいたしません。】

●組織化された集団において動きたいという群本能が生まれる
仲間を作って行動し、人類の組織化の基盤を。
群れをなし、無意識のうちに母親の支配から離れようとする。

【異学年の子ども達と共に学ぶ少人数制での学びは、期待を超える相乗効果を生むようです。
とりわけ、兄弟がいないお子様にとっては貴重な経験が多く得られるでしょう。】


第三期(12-18歳)
12-15歳
再び生まれたての時期。
身体の大きな変化をともなう。
これまでの関心は外へ向いていたが、この時期は内部へ向く。
自我の創造の過程。社会的新生。

15-18歳
自分のマイナス面へのコンプレックス、引け目に悩む時期。
私が私であることを胸を張って誇ることのできる信念と専門が必要になる。
人間を支え、自信を与える2つのことが与えられなければならない。
○自分を超えて自分を導き、支えてくれるなにものか(神?)への信仰
○自分の能力と性格を充分に活かす時に発揮できる喜びと充実感が常に生活の中に有ること


知性とは?
1) 自然にしておくと、自ら動き出す自発性
2) 分けたり、比べたり、合わせたり、集めたりする区別するはたらき

【探Q舎の考える力の授業では、このような知性を徹底的に鍛えます。
学校の授業では、分けたり、比べたり、合わせたり、集めたりする機会がそれほど多くなく、
不足していると考えています。
考える力を鍛えることは、知性を鍛えることです。
そして、それは、生き抜く力へと繋がります。】


つづく・・・


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相良敦子氏のモンテッソーリ教育との出会い [リサーチ]

モンテッソーリ教育

藤井氏の影響でマスコミも色んなところで取り上げていましたが、
どうしても実践方面 (日常生活の練習や感覚教具)に焦点が当てられがちですが、
その理論はとっても奥深い模様です。

理論を知るとさらにその実践の方面の理解が深まり、
例え幼稚園に通えなくてもお家でもぜひ取り入れようと決意することでしょう。
また、幼稚園の時期を終えられ、小中学生になられたお子様をお持ちのご家庭であってもその考え方を深く知ることによって、これからの子育て、教育に活かせる部分も多くあることに気づかれるでしょう。

本当の意味で、モンテッソーリ教育を理解するのは容易ではないかもしれませんが、
概論として少しでも引き出しの中に、子どもの見方の考え方を入れておくと、
ここぞというときにきっと役立つのではないでしょうか。

もちろん、モンテッソーリ教育には、専門家でないとできないこともあるかと思いますが、
いつでもどこでもで、どこのご家庭でもできる側面も多くあるようです。


自然科学の目、医学の目、哲学の目、脳科学の目・・・・・
宇宙の原則から本当の平和教育とは何かに至るまで
生きるということの本質をゼロから見つめ直す必要性があるといえます。


日本のモンテッソーリ教育の発展に大きな貢献をされた最も偉大で重要な人物は、
相良敦子氏だそうです。
残念ながら、今年の6月にご逝去されたそうです。
最近の脳科学の進歩により得られた科学的エビデンスと、
モンテッソーリ教育を受けた方のその後の人生を追って得られた膨大な実績データを照合し、
分析されたお仕事がどうやら最後の模様です。

印象的であったのは、氏のモンテッソーリ教育との出会いです。
出会いに関しては、こちらの相良敦子先生のインタビュー記事をご覧下さい。
https://www.ideesmontessori.com/interview/176.html


そして、その別れです。
2週間前まで(?),講演会を情熱的にされていたそうです。(出所不明)
8月にも大きな講演会を控えてらっしゃったとか。


大きな人的財産が失われましたが、直接教えを授けられた多くの後継者の皆さんが、
今後も大切な宝を引き継いで下さることでしょう。
貴重な財産を多く遺されていますので、全国のお母様方、特に幼少期のお子様をおもちの皆さん、
ぜひ、書籍から知恵を授かりましょう。

『お母さんの「敏感期」』や
『モンテッソーリ教育を受けた子ども達』河出書房新社(2017年増補改新版)
とっても読みやすい内容でおすすめです。




著書
『ママ、ひとりでするのを手伝ってね!』講談社(1985年)
『子どもは動きながら学ぶ』講談社(1990年)
『お母さんの「敏感期」』ネスコ(1994年)
『幼児期には2度チャンスがある』講談社(1999年)
『モンテッソーリ教育を受けた子ども達』河出書房新社(2009年、2017年9月10日増補改新版あり)などなど。


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