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「ことばと思考」今井むつみ [読書]

「ことばと思考」  今井むつみ   岩波新書1278 2010年

先日の「学びとは何か」に引き続き、今井氏の著書です。
こちらも大変面白い内容でした。
ことばに対する深い洞察がきらりと光ります。


異なる言語の話者は、世界を異なる仕方で見ているかという問いは、非常に興味深いテーマでした。

色の名前が、明るい色 と暗い色の2つのみしかない言語。
数字が、1と2しかない言語。

言語は認識にもたらすもの。
言語情報は記憶をゆがめる。

などなど。

人間の世界観への言語がもたらす影響についての奥深い探究を、
最初から最後までずーっと楽しめる内容でした。

子どもたちの発達、言語の獲得についての部分は、
子どもたちと向き合い、彼らの人生の貴重な時期を共有する一人として心引き締めて読みました。

言語の探究は、
決して、ただ、純粋に学問として楽しむだけではなく、
探Q舎における実践として活きたものにしていくための、最重要の探究分野の根幹の一つです。




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