身近なもので知らないこと

知っているとはどういうことか、
改めてこのように問うと、答えに詰まることも多い。

一見、哲学的な問いで世間離れしているようにも見える問いだが、
現代教育のありかたを考える時に、原点まで立ち返り、見直すことが必要なのではないか。

一言一句に注意を払い、言葉を深く意識することはとても重要なことだと思う。
とりわけ、子ども達に接する立場の場合には。

三歳くらいからだろうか。
小さな子どもは、この世界の様々な新奇な出会いの度に、素直に、なぜ？と問う。
小学生は、豊かな感受性と鋭い洞察力とで、ストレートにものごとの本質を突いた質問を大人になげかける。

こういうときに、いい加減な対応はしたくない。
こちらの方が、気づきを与えてもらうこともしばしば。
新たな発見も多くある。

大人達のたったひとことが、とっさの行動が、良くも悪くも子どもたちの将来に影響する。
心にも身体にも細心の注意が必要。

少なくとも、大事なものをつ潰さないように、壊さないように、芽をつまないように守らなければ。
でも、やはり、とてもとても、そんなところで満足してはいられないけれど。