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世界のちょっと変わった税制をみてみよう [リサーチ]

1) 脂肪税
2016年には世界保健機関は、砂糖が添加された清涼飲料水に20%以上の課税を行えば、肥満、糖尿病、虫歯を抑制するような消費の削減が可能であると提言している。

・2010年、ルーマニア「ジャンクフード税」
・2011年、デンマーク 「脂肪税」 飽和脂肪酸が2.3%以上含まれる食品に対して、飽和脂肪酸1キログラムあたり16クローネを課税、一年間の実施
・2011年、ハンガリー「ポテトチップス税」砂糖や塩分の多い飲食品に課税
(4人に1人が肥満の国、近隣諸国の安い国で買うなど、あまり効果が得られず廃止)
・2011年、フランス「ソーダ税」砂糖の添加された炭酸飲料に課税
・2017年、ポルトガル 砂糖の添加された飲料に課税
・2018年4月より施行? イギリス 導入する子供の肥満防止のための砂糖の添加された飲料への課税案があり、メディアは砂糖税と評した。税収は、子ども向けの健康プログラムに使用。

2) 渋滞税
2003年、イギリス・ロンドン「渋滞税」
平日午前7時から午後6時半の間にロンドン中心部の特定エリアに自動車で入ると課金される。
事前に(あるいは当日夜10時までに)市内の指定商店、郵便局、ガソリンスタンドなどで一日あたり8ポンド(日本円にして約1,000円)を支払う。
半年経過した時点で、交通量は16%減少。最終的に、30%渋滞が緩和して交通量15%軽減。
環境に優しい車、緊急車両、バスやタクシー等の公共交通機関は免除、エリア居住者は90%引きとなっている。

3) 独身税
1968年~1989年の21年間 ブルガリア。
人口減少に歯止めをかけるため、20歳以上の独身者に收入の5~10%を課した。
しかし、同税による効果はほとんどなかった。

4) 営業税
2008年、ドイツ 日曜日に営業をする企業に税金が課される。
飲食店以外の店は日曜は営業してはいけない「閉店法」がある。
最近では緩和されつつあり、コンビニエンスストアなどの出店も許可されるようになってきた。
ただし、営業時間の規制はあり、24時間営業の店は許可されていない。
ドイツの時間あたりの生産性が高い理由がよくわかる制度ではないだろうか。見習いたい。


5) 学位税
オーストラリア。大卒者に一定以上の収入があれば、3~6%の範囲で学位税が徴収される。
低収入である場合、無税。大卒者は、奨学金返済のように、自分の学費を卒業後に払う。
親の経済力によって大学進学を左右されず、学びたい人が教育を受ける権利が平等に与えられている。
こちらの制度も合理的で魅力的、日本にとって学ぶことは多い。

6)「ワンルームマンション税」
2004年  東京都・豊島区。
ワンルームマンションの割合が高いので、ファミリー世帯を増やすために導入。
ワンルームマンション税は30平方メートル未満のワンルームが9戸以上ある建物を造る場合、1戸当たり50万円を課税。2004~2012年度で169件の課税実績があり、区は29億円強の税収を得ている。


7) カナダ「外食税」
外食か食料品の購入かの境界、less than sixという定義。
ドーナツ5個以内は、外食とみなされ外食税がかかる。
ドーナツ6個以上買うと、食料品となり消費税はかからないため、客同士が話し合い一緒に購入することがあるという。
ドーナツ屋さん前での節税対策のおかげで、運命の出会いがあるかもしれない?

8)アメリカ・ミネソタ州 ファーコート税
動物愛護活動の盛んな州

9)ドイツ 犬税
無責任な飼い主を減らすため。多く飼うほど高くなる。また、飼育スペースや運動、飼い主との交流、しつけを与える義務が法律的義務が飼い主に課されている。
犬税は、税金の徴収にかかるコストが非常に大きいため(犬を飼っている家庭の把握が難しい)、
多くのボランティアや民間団体の協力が不可欠であるようだ。
ドイツだけでなく、オランダやスイスなど、ヨーロッパのいくつかの国で導入されている。

10)日本 入湯税
目的は、温泉や温泉周りの観光地の維持費としてあてるため。
観光地等にある温泉を利用する際に、一回150円。
入浴文化のない外国の人からすると珍しいが、
日本人が温泉好きだからこそ機能している税制といえる。


税制を学ぶことで、各国の特徴が見えてくる。
国民性、考え方、どういう国を目指しているのか、時代を先駆けするのはどこの国か。

自国の国民の健康と安全を守るために、
豊かな国にするために、
貧富の差をなくすために、
子ども達の教育を充実させるために
文化や伝統を守るために、
地球の環境を守るために、
幸福に暮らすために。

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