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息を合わせる [ジャンク]

息を合わせる


つがいのトンボに出会う。
ずっとくっついたまま行動を共にするつがいトンボ。
まるで一つの個体のようだ。
息ぴったり。


今度は、カップルではなく、大集団。
難易度は急激に上昇する。
きれいな渦を巻いていたり、大きな魚のような形をつくったり (スイミー思い出します)。
青く美しい大海の小魚の大群達。

息を合わせるための秘密が沢山隠されているに違いない。
どのようにして、お互いの位置と行動をモニターして、瞬時に反応できるのだろうか。


海に続いて、空でも、同様。
鳥達の完璧なまでに秀悦なV字隊形の長距離非行。
強風であっても、雨が降っても、息を合わせる。
難易度の高い技を使って、どの位置の鳥達も、最小限のエネルギーで飛行を続ける。
その、エネルギー効率は、人間が算出したものとピタリと一致するのだ。
どこでどのように計算しているのだろうか。

もちろん、地上でも同じ。
アリの行列の見事なこと。
道しるべフェロモンの力が大きいとはいえ、
集団で協力して大きな大きな餌を運ぶけなげな姿から、
(もしかしたらサボっているアリもいるかもしれないが、殆どのアリ達はたしかに頑張っている)、
ついつい、彼らもきっと、努めて息を合わせているように映ってしまう。



時期は過ぎたが、最後は多くの人が愛するホタル。
あの幽玄なホタルの発光の風景。
オスは規則正しいリズムで発光し、その姿をメスに魅せつつ飛び回る。
一方、メスはほとんど止まったまま不規則なリズムで発光する。

暗闇でも、お互いに雌雄の区別がつくしくみ。
魅力的なオスを見つけたメスは、そのオスの呼吸に合わせ、同じリズムで発光する。
これによってめでたく結婚。

そう。ホタルの発光のリズムは、呼吸のリズムとシンクロしているため、
文字通り、息を合わせることによって、めでたくゴールインなのである。

おまけだが、愛知県を境として、ゲンジボタルの息は関東の方が関西よりもおよそ二倍長いという。
どうしてだろう。地域性も面白い。
関西のゲンジボタルは大阪のせっかちな気質の影響か?

美濃加茂市のゲンジボタルは、どちらのタイプだろうか。
地域によって、息の長いものと短いものが生息しているかもしれない。
来年、確認してみよう。
予想:関東タイプで、落ち着いてじっくり呼吸をしてそうに思う。。。。


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息を合わせる活動は、あらゆる世界で、あらゆる生き物の中で、絶え間なく続く。

もちろん、私たちの身体の中でも、細胞たちが息を合わせている。
呼吸、脈拍、、運動時の筋肉の動きなど、挙げればキリがない。
あらゆるはたらきは、息をぴったりと合わせたコラボレーション(協働)から生まれる。
心臓には、「洞房結節(どうぼうけっせつ)」と呼ばれる部位があり、拍動を統括している。
ペースメーカーである洞房結節には、たくさんの種類の細胞たちが集まっており、これらが息を合わせることにより。規則正しいリズムの心拍が生み出される。

時には、休まず息を合わせて、完璧な仕事をしてくれる、
このペースメーカー細胞たちの気持ちになって
彼らに感謝しよう。
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