SSブログ

子どもたちの未来 (教員免許更新更新講習のまとめ1) [ジャンク]

子どもたちの未来
いろいろな場面で使い古されているデータだが、やはり見過ごせない危ない数値。

1) 少子高齢化時代の中での学びと仕事
総務省日本の統計より。
・日本の人口、30年後、1億人を割り込む
・18歳人口、
1998年、 160万人/学年、うち78万人(48.3%)大学へ
2031年、 100万人を切る99万人、うち56万人(56.8%)〜67万人(67.7%)大学へ

岐阜県の場合、学校基本調査より。
・2万人/学年
・2028年、4千人/学年まで減少。

【生産人口年齢 (15歳〜64歳まで)の激減】
2010年、8,173万人
2030年、約6,000人
2060年、4,418万人 (2010年の約半数まで減少)

【25歳以上の大学進学率】
大学進学率、OECD平均と比べると、高いとはいえない。
・4年制大学への進学率
日本  48% 25歳以上の(大学学部への)進学率、1.8%
OECD平均 60%           OECD平均  17.6%  

・30歳以上の入学者の割合
修士課程 
日本  14%
OECD平均 30%


【高い離職率】    
就職後、3年以内に仕事を辞める若者の割合、30%以上。
→新しい学びに向かえる素養が必要。
海外のように学び直しの機会、生涯学び続ける土壌をつくるべし。

2) グローバル化の中での学びと仕事
【世界総生産における日本のGDPの割合】
1995年、17.7%
2010年、5.8%
2030年、3.4%
2050年、1.9%
【日本の国民1人あたりのGDPの世界における順位】
1993年  2位
2012年  10位
2016年 22位

【海外留学者数の減少】
・主要な世界各国に比べ、日本人のみ諸外国への留学者数は減少。
・海外からの留学者数、3.1% (決して高くはない、殆どがアジアから)

【高等教育】
人口100万人あたり、修士号取得数 584人 (2009年)、海外よりきわめて少ない。
人口100万人あたり、博士号取得数 124人 (2009年)、海外よりきわめて少ない。

→必ずしもGDPを高めることと、幸福とは合致しないかもしれないが、
自分と言う人間が世界へ価値を生み出す良い仕事をするには?
について、一人一人が考えるべし。
世界の中の自分という人間の価値や使命を探究する姿勢は持ちたい。
世界的な視野でもって行動する勇気をもてる人間になることがこれからの子ども達には不可欠だ。

3) 地方創生

都市部から離れ、地方になるに従い人口減少率も高くなる。
岐阜県の場合。
1学年2万人/岐阜県の1学年。
このうち、1万人が進学、
4年生大学の学部の定員は、4000-6000人。→30%の人口流出
岐阜県内の進学は、10〜20%程度で、それ以外の学生さんは県外へ。
20-24歳の若者が流入が多いのは、東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、愛知のみ。

→都市部での学びを終え、そのまま都市部に就職するか、ふるさとに戻って地域で就職するか。
地方に就職先があるかどうか、戻りたい魅力があるかどうかが大きい。

4) 子ども達の学習習慣の低下
【学習時間】
国立教育政策研究所 (平成17年度、149753人)
高校生 (高校3年生)
・平日、学校以外で勉強しない・・・・39%
30分未満・・・・・8%
30分-1時間以内・・・8%

【読書調査】
ベネッセ教育開発センター (2014年)
・1ヶ月間の読書の冊数(平均)と不読者の割合
小学生、11.4冊、3.8%
中学生、 3.9冊、15%
高校生、1.6冊、48.7%
高校生になるほど、読書離れが顕著になる。半数近くが本を全く読まない。

【スマホ】デジタルアーツ株式会社の調査
1日のスマホの使用時間
男子高校生、3.8時間
女子高校生、5.5時間

→家庭で学習習慣が身につかない子どもたちが増えているという。
学習習慣をつけるにはどうしたらよいか?宿題はどうしているのか?宿題すらしないのか?
小学生のときには読書習慣があったものが、高校生になるとなくなるのはなぜか?
読書を強制していないか?読書のほんとうの楽しさを知らずに読まされていなかったか?
スマホ、ゲーム、パソコンのインターネットなどとの、上手なつき合い方を確立しよう。
時間制限は一つの方法だろう。
また、親や上の兄弟たちの使用スタイルを含め、家族単位で取り決める必要がありそうだ。



5) 自己肯定感、自尊感情の低下
一ツ橋文芸教育振興会、日本青少年研究所 2012年
高校生、自分は価値ある人間だ 39.7% 
高校生、自分はダメな人間だ  83.6%

→自尊感情を高めるには、自己肯定感を高めるには?
幼児期、学童期の教育環境が重要か?
自信をもつ経験を重ねること。
絶対的安全基地としていつでもどこでも存在を認めてくれる人間はいるか?
これからの子ども達には、ぜひ自分には、価値があり、人々を助け、社会を変えられる人間であると信じられる力を早くからつけてほしい。
愛情と信頼。言葉にすると嘘くさいが、こういう部分は絶対に必要不可欠だし。
教育に従事する者ならば。言うまでもない。
この辺りの哲学がなければ教育に関与できないと思う。
                   

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。