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子ども達の学びへの潜在ニーズを探る〜脳科学マーケティング学からのヒント [探Q舎]

「子ども達の"学び"に対するニーズをいかに探り当てるか?」

ところで、ニーズには顕在ニーズと潜在ニーズがあります。

こちらの立場としては、顕在ニーズに答えるのは容易です。
ここで問題となるのは、潜在ニーズの方です。

子ども達も私達も、自分たちの学びへのニーズをどこまで意識しているのでしょうか?

小学生は、そういう意味で非常に重要な時期だと言えます。
自分自身の専門分野の領域・分野への絞り込みを将来にひかえ、できるだけ多くの領域・分野に触れ、自分自身の可能性を広く広げる時期だからです。

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ところで、

マーケティング学の分野でも、「心‐脳‐体‐社会」を統合した研究分野が加速しています。

顧客の分析に心理学と脳科学を積極的に活用しようとするもので、人間の無意識に焦点を当てています。

ハーバード大学のジェラルド・ザルトマン博士

ザルトマン博士は、以下のように言っています。

「人間は、思考、感情、学習のたった5%しか認識していない。
95%は、無意識に生じている。
そしてそれは、行動に関係しているものである。」



脳科学マーケティングというものを耳にして随分絶ちますが、
人間の“無意識”に迫る取り組みとして、同博士が提唱する反応速度を測る手法が、
マーケティングの分野で実際に使用されはじめたようです。

表示される画像や文字に対して、直感的に判断するまでの脳の反応速度を測定し、
その結果を分析することで“無意識”を明らかにしていくのだそうです。
これは、教育の分野にも応用できそうです。


ただ単に、消費者にヒアリングをするだけでは、5%の部分にしかアクセスできない、
ということは、消費者の真のニーズ(潜在ニーズといえる)を掘り起こすことはできない、
従って、消費者の意識にではなく、無意識の領域に直接アクセスしようということでしょう。

聞き取りや書き取りなどのアンケート調査だけでなく、
直接、言語化できないところ、「行動」に関係するところを重要視することが賢明ということでしょう。

脳を介した生体としての行動に無意識の世界の宝が隠されているといえそうです。


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結局のところ、子ども達の意見を直接聞いて5%の意識する領域に触れることももちろん重要だけど、

やはり、95%の領域の方に目を向けるならば、
こどもたちの非言語情報、"行動"にこそ大切なカギがあるといえそうです。


大人たちは、
言葉に頼りすぎず、非言語情報を大切にし、
こどもたちの行動に注意を向け、見守りの視点を重視すること、

また、教育関係者としては、
とりわけ、やはり子ども達の観察に徹することだと思います。


子どもたちの情報への反応速度、
たしかにこういったところは、子ども達の無意識の領域の一部を私たちに垣間見せてくれます。

例えば、どういう教材のどういう問題に、猛スピードで食いついてくれるかなどは
貴重なデータとなりますので、決して見逃さないようにしたいものです。

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