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夏休みの自由研究を拝見しました [ジャンク]

ありがたいことには、小学生の皆さんの夏休みの自由研究を拝見する機会をいただきました。
貴重な体験でした。

折角ですから、小学1年生から6年生までの作品をじっくり見せていただきました。
皆さんの作品のレベルが高く見応えがありましたので、
開催時間の制限ぎりぎりまで見させていただきました。

皆さんの力作が所狭しと並んでおり、圧倒されました。
お子様によっては、1年生から4年生まで、3年生から6年生までといったように、
4年間ぶっ通しで同じテーマで研究され、その一連の成果を展示されていて
非常に興味深く拝見しました。

低学年から高学年になるにつれて、研究というタイトルのつく作品が増えていきますね。
作品によって、ご家族のみなさんのご支援や、地域の自由研究に絡めたイベントのサポートが
垣間みられました。教育への協力体制が強い地域なんだと改めて心強く、微笑ましく感じました。

「来年のためにね」と言って熱心にご覧になっていた親子の姿が印象的でした。

子ども達にとって、みんなの作品を見ることはとても良い刺激になると思いますし、
来年の研究構想もイメージしやすくなります。
意義深い展覧会でした。

先生も展示室で温かく見守っていらっしゃいました。
この後、科学分野、社会科分野に分けて、作品がいくつか選出され、
市へ提出、そして県にという流れだそうです。

自分が小学生の時には、全員の展示会ってあったかしら?と思い出してみたのですが、
全員のものはなかったのではないかと思います。
クラスや学級人数が多かったせいかもしれません。

選出された作品だけの展示会とはまたひと味違って、
お子様達と直接触れ合えたような、ありのままのお姿を拝見できたような、
そのような新鮮な気持ちになりました。

みなさん、ハイレベルな作品でしたが、
中でも個人的にこれはほんとに凄い!!と感動した作品がいくつかありました。
こういうお子さんが探Q舎に来てくれたらどんな授業に発展するだろうか、などと、
勝手に楽しく妄想を抱いておりました。

9/2には、文化の森にも足を運ぶ予定です。
個人的に気に入った作品が、文化の森に運ばれているかどうか、気がかりです。
土曜日も、作品を拝見するのを楽しみにしています。

本日は、貴重な機会をいただきほんとうにありがとうございました。
感謝感謝です。










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「オノマトペの謎〜ピカチュウからモフモフまで窪薗晴夫編、岩波書店、2017」 [読書]

最近は、一昔前に比べ、非侵襲的な脳波測定やMRIのような手法がが簡便になってきたことから、
赤ちゃんを対象とした脳の情報処理の解析も進んでいる。

発達心理学者が、従来のノウハウとこの電気生理学的手法、脳科学的手法を組み合わせることで、
赤ちゃんの脳の反応をモニターすることができる。
比較的有名なのは、言語の発達の研究分野における言語習得でのLとRの聞き分けだ。
幼児の言語の獲得について、少し、勉強することにした。



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今回は、今年5月に出版されたオノマトペの本を読んでみた。

オノマトペ (擬声語)
実際の音をまねて言葉とした語。さらさら、ざあざあ、わんわんなど。
広義には擬態語も含む。(広辞苑より)

日本語のオノマトペだけでなく、外国語のオノマトペも扱っており、オノマトペについて一通り探究していて興味深かった。


p105、オノマトペは言語の学習に役に立つのか

赤ちゃんの言葉の発達とオノマトペには深い関係がある。
大人も、動作について語る中で、対象が小さければ小さいほど無意識にオノマトペを多用する傾向がある。子どもに対してオノマトペを使うのには何か理由があるはずだ。

一歳を過ぎた赤ちゃんでは、モノを見せたとき、モノが単語と合っている時と、合っていないときで、違う脳波のパターンが見られる。この脳波を認識の指標として実験を行うのである。


興味深かったのは、p109。
●「もま」と「きぴ」の意味を赤ちゃんはわかる?
生後11ヶ月の赤ちゃん、トゲトゲ、カクカクした形の吹き出しのような形と、丸みをおびた吹き出しのような形を見せる。たいていの人は、丸い方が「もま」で尖っている方が「きぴ」であると直観的に感じる。

赤ちゃんに言葉と対象の組合せをつぎつぎと提示したところ、、、、
まだほとんど言葉を知らない11ヶ月の自転で、赤ちゃんは人が発する音声が何かを指し示すものだと思っていて、単語の音声が音に合わないモノと対応づけられると違和感を覚えたのである。

生後11ヶ月の赤ちゃんは初めて聞いた単語でも、それに合った形を識別し、合っている形をその単語の対象と自然に思ってしまうように至るメカニズムがこの時期の脳に既に潜んでいることがわかる。


●子ども達がオノマトペが好きな理由は?
・感覚的でわかりやすい
・場面全体をオノマトペ1つで表すことができること
・声色や発話の速さ、リズムなどで人の感情を乗せやすいこと
・劇場的な効果を作れること
など

●オノマトペに親しむことで子どもは言語の性質を学ぶことができる
・音と視覚情報の対応付けを感覚的に「感じる」ことにより、言葉は意味を持つという気づきにつながる
・リズムや音から、母語の音の特徴や音の並び方などに気づく
・母語特有の音の結びつきを感覚的に覚える
・沢山の要素がありすぎる場面で、単語が指し示す部分に子どもが注目するのを助ける


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この本は、2017年1月21日に東京で開催された、第10回NINJALフォーラム「オノマトペの魅力と不思議」国立国語研究所主催、言語系学会連合共共催と連動する形で企画されたものだそう。

執筆者7人の先生方の中には、知っている先生 (今井むつみ先生、秋田喜代美先生、小野正弘先生) もいらっしゃって、今後も、言語と学びについてもう少し深く探究したいと思った。
どのような分野に進む人間でも、だれでもいつでもどこでも必要とされるのが、言語能力。
様々な人と協働するためにも、自分自身の学びのためにも強力にものをいうのが言語表現能力である。

全ての子ども達に、言語力、表現力を強化してほしいと願っている。

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